二所ノ関親方が育てた幕内1号・大の里 所要4場所スピード出世も「ここからが大事」

2023年12月26日 04:44

相撲

二所ノ関親方が育てた幕内1号・大の里 所要4場所スピード出世も「ここからが大事」
会見を行う二所ノ関親方(右)と大の里(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 日本相撲協会は25日、初場所(来年1月14日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、新入幕を果たした大の里と島津海がそれぞれ会見した。大の里は、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が部屋を起こしてから初めての新入幕力士となった。
 新たな怪物が幕内の土俵に上がる。まだまげが結えないざんばら髪の大の里は「(番付表の)自分の名前が大きくなってうれしい」と初々しく喜びを表した。入門前の今年初場所は「一相撲ファンとして2階席で見て、一日も早く幕内で戦いたいと思った」という。2年連続アマチュア横綱の実績を持つ大器は1年後に夢をかなえ「去年見ていた舞台に立てることはうれしい」と気持ちを高めた。

 幕下10枚目格付け出しデビューから所要4場所での昇進は、かつて「怪物」と呼ばれた雅山や逸ノ城らに並ぶ昭和以降3位タイのスピード記録。いきなりの大活躍も期待されるが「先のことは考えず勝ち越し目指して頑張りたい。ここからが大事」と謙虚に意気込んだ。

 会見に同席した師匠の二所ノ関親方は「あくまでも通過点。横綱大関になる素材ではあると思う。僕みたいに遠回りしない方がいい(笑い)」と自虐も交えながら愛弟子のさらなる出世に期待を込めた。自身は新入幕だった04年九州場所で9勝6敗。愛弟子には「敢闘賞がもらえるので10番勝ってほしい」と、自身が届かなかった2桁勝利を厳命した。2024年は年男となる大の里。憧れの師匠の背中を追う、新たな戦いが幕を開ける。

おすすめテーマ

2023年12月26日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム