【高校ラグビー】桐蔭学園・田中想 値千金トライ「最後に報われた」

2024年01月08日 04:50

ラグビー

【高校ラグビー】桐蔭学園・田中想 値千金トライ「最後に報われた」
前半、トライを決める田中想(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【第103回全国高校ラグビー 決勝   桐蔭学園8ー5東福岡 ( 2024年1月7日    花園ラグビー場 )】 桐蔭学園のWTB田中想は転がってきたボールを拾った瞬間に「前が空いた」と突進した。前半24分、敵陣ゴール前でこぼれ球を拾い、右中間に飛び込んだ。
 チーム唯一の価値あるトライに「実感が湧かない。3年間、仲間と本当につらい練習をしてきて、最後に報われた」。1年生の6月に左膝前十字じん帯を断裂し、約10カ月離脱。空いた時間を使い、海外に挑戦する将来を思い描いて英語を勉強するなど前向きに乗り越えた。「この大舞台でラグビーをできたことが本当に幸せ」と喜びをかみしめた。

 ≪白井 兄を「超えたよ」≫桐蔭学園のCTB白井瑛人(3年)はOBの兄を超えた。兄・吾士矛(あとむ、28)は93回大会決勝で東海大仰星に敗れ準優勝。「兄からはLINEで“俺を超えろ”って来ました。超えたよって返せますね」。FWに当たり負けないフィジカルを生かして東福岡の突破を再三止めた。兄は今季、トップリーグイーストAのヤクルトレビンズでプレー。日本一の弟は「大学(明大)でも続けるので」と将来の対戦を夢見ていた。

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