「ジャンボ」46歳の序二段・芳東が歴代8位の初土俵から1316回連続出場 地元の後押しに感謝

2024年01月17日 14:56

相撲

「ジャンボ」46歳の序二段・芳東が歴代8位の初土俵から1316回連続出場 地元の後押しに感謝
<初場所4日目>芳東(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所4日目 ( 2024年1月17日    東京・両国国技館 )】 1996年初場所の初土俵から28年、序二段西7枚目の芳東(46=玉ノ井部屋)が桑江(二子山)戦で歴代8位の豊ノ海に並ぶ初土俵から1316回連続出場を果たした。
 取組は小柄な相手に中に入り込まれ、押し出しで敗戦。花道で報道陣に囲まれると「何かありましたか?」と驚いた様子を見せた。記録のことを聞かされ「普段はあまり気にしていない。ただし、記録を更新するたびに周囲から連絡があるのでそこで知ることが多いですね」。取材中にも待乳山親方(元幕内・武州山)や出来山親方(元幕内・宝千山)らに「何かあったの?」と声をかけられ、ひたすら照れ笑いを浮かべた。

 身長は日本人最長身の1メートル96、体重は164キロ。「ジャンボ」のニックネームのごとく巨体を生かした右四つの豪快な取り口で幕内は3場所経験。長く土俵に上がり続けるなかで幸いにも大きな体を支える膝などに大きなケガはなかったという。長続きの秘訣はケガをしない丈夫な体。最近は満足な稽古はできていないが、気持ちの面では衰えはないという。「まだ負けると悔しい」と闘志の炎は消えていないことも大きいと話す。加えて地元の声には感謝の思いは尽きない。2016年4月の熊本地震。実家のある嘉島町は震度6強の大きな揺れに見舞われた。実家も全壊するなかで、地元を励ますべく奮起したが逆に地元から背中を押された。「今でも頑張れと言われている、それがあるから現役を続けていられる」。阪神淡路大震災が起きた1月17日、被災地出身としての心境を吐露した。

 幼少の頃に母を亡くし、男手ひとつで育ててくれた父は一昨年6月に天国に旅立った。厳しく育ててもらったことへの感謝の言葉は伝えることはできなくなったが、九州場所後には里帰りして墓前に手を合わせている。来年初場所まで連続出場を続ければ「鉄人」と言われた寺尾の記録(1359回)に並ぶ。「ケガをしないように」。短い言葉に応援してくれる人への思いを込めた。
 

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