【柔道】鈴木桂治監督「うまくいくのか」パリ五輪代表内定・ウルフの全日本出場表明に戸惑い

2024年02月14日 18:12

柔道

【柔道】鈴木桂治監督「うまくいくのか」パリ五輪代表内定・ウルフの全日本出場表明に戸惑い
強化委員会後に会見に臨む柔道男子日本代表の鈴木桂治監督(左)、全日本柔道連盟の金野潤強化委員長 Photo By スポニチ
 全日本柔道連盟は14日、オンラインで臨時の強化委員会を開き、今夏のパリ五輪男子100キロ級の代表に21年東京五輪金メダルのウルフ・アロン(27=パーク24)が内定した。これで男女全14階級の代表が決定。五輪経験者は男女各3人、ウルフを含む5人が五輪連覇に挑む陣容となった。
 強化委員会後に東京都内で会見に臨んだ男子日本代表の鈴木桂治監督は、ウルフについて「新しい戦い方をしっかりしている印象だった。五輪連覇に挑戦できる立場になったので、(気持ちを)堅く持って戦ってほしい」と期待。金野潤強化委員長も「彼の夢は五輪連覇だと思う。夢をバックアップしていきたい」と話した。

 現在、ウルフのパリ五輪選考ポイントランキングは16位。今年5月23日時点で、上位17人に出場権が与えられる。日本の代表に決まったものの、今後の大会でのポイント獲得状況によっては、出場権を逃す可能性もあるだけに、他の代表選手よりも多くの国際大会に出場し、成績を残す必要がある。

 そんな中、ウルフは2日前に自身のユーチューブチャンネルで、体重無差別で日本一を争う4月の全日本選手権(東京・日本武道館)に5年ぶりに出場することを表明。現状では出場権がないため、3月17日の東京都選手権(東京武道館)で権利を獲得する必要も生じる。さらに国際大会をはさむ場合、五輪本番までの半年弱で3~4大会に出場することになり、トップ選手としては異例の過密スケジュールとなる。

 会見後の質疑応答でウルフの意思を初めて知った様子の鈴木監督は、「今の状況と試合数を踏まえ、体調、コンディションがうまくいくのか、しっかりと話す」と戸惑いの表情。自身が現役時代は、全日本も代表選考の対象大会であったことから「それが普通だった。私自身はウルフらしいなと思う」と理解を示しつつ、監督という立場から「心身共に充実してパリに行けるか、話し合いながら進めていきたい」と慎重な口ぶりだった。

おすすめテーマ

2024年02月14日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム