マラソン五輪代表・赤崎 100年前の雪辱走誓う 金栗四三以来の熊本代表 大先輩は同じパリで途中棄権

2024年03月26日 04:40

マラソン

マラソン五輪代表・赤崎 100年前の雪辱走誓う 金栗四三以来の熊本代表 大先輩は同じパリで途中棄権
会見する赤崎(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 パリ五輪のマラソン代表が25日、都内で会見を行った。男子で初出場の赤崎暁(26=九電工)は「日本マラソン界の父」と呼ばれる金栗四三以来、100年ぶりとなる熊本県勢のマラソン代表。同郷の大先輩の墓前に出場を報告し、快走を誓った。女子で2大会連続出場の前田穂南(27=天満屋)は日本新記録樹立を自信に東京五輪以上の成績を目指す。男子の大迫傑(32=ナイキ)は欠席した。
 運命に導かれるように、赤崎は熊本で先人の墓前に向かった。昨年11月、帰省した際に金栗四三が眠る墓で手を合わせた。「100年ぶりに代表になりました。金栗さんに負けない結果を残せますように」。静かに願いを込め、自らの力に変えた。そのエピソードを会見で明かし、「報告に行った以上は、恥じぬ走りをできるように頑張る」と言葉に力を込めた。

 箱根駅伝の開催をはじめ日本マラソン界の発展に寄与した金栗四三は1912年ストックホルム、20年アントワープ、24年パリの五輪3大会に出場。数々の逸話が残る金栗も、パリ大会は途中棄権だった。1世紀の時を経て、同じ熊本で育ったランナーが同じ花の都でスタートラインに立つ。

 昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)2位でつかんだパリ切符。この日、ともに登壇した小山も欠席した大迫も「ライバル」と捉え「まず自分のことを考えて負けないように」と静かに闘志を高めた。

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