大迫傑明かす「狼でいたい」米標高2000メートルで孤独トレ「どの“山”を登っているかによる」

2024年04月02日 21:05

マラソン

大迫傑明かす「狼でいたい」米標高2000メートルで孤独トレ「どの“山”を登っているかによる」
大迫傑
 今夏のパリ五輪マラソン日本代表の大迫傑(ナイキ)が3月31日に放送されたTBS「S☆1」(土、日曜深夜0・00)で大舞台への秘めた思いを明かした。
 石井大裕アナウンサーが標高2000メートル超の米アリゾナ州フラッグスタッフでトレーニングを積む大迫のもとを訪れ、単独インタビュー。大迫は大自然の中で1人で走る環境について「群れているよりはいいかなと思います。群れいているのが好きじゃない。狼でいたい。本当は寂しがり屋で集団にいたいけれど、カッコいい狼でいたいから、あえてこうして人間力を高めようとしています」と語った。

 過去に2度の日本記録を打ち立てているが、自身の信念として「日本記録を出したとか、この前のレースで良かったとか。そういう小さな成功に固執している人って多いと思うんですよね。自分自身はそうなりたくなかった」といい「常にチャレンジャーである以上は自分自身に執着しないで今の練習に集中しようと思っています」と説明した。

 「日本記録を出したことは小さなことなんですか?」と驚く石井アナに大迫は「世界と比べた時にその差は本当に縮まっているのかなとか、どこの山を登っているかによると思っていて、僕は高校生のころから世界一の山・エベレストを登っていこうと思っていて、日本から準備をして海外に出て何メートルまで到達したか分からないけれど、そういう視点がない人たちは富士山が世界一の山だと思っている。富士山を登っていけば、その先のエベレストを登れると思っていて、ただ景色がきれいで、でも多くの人が登れる山は価値がない。そういう視点の気付きは常に持っておかないといけない。自分がどういった方向に歩いているかは非常に大事だなと思っています」と話した。

 東京五輪では6位入賞。今夏のパリ五輪については「マラソンを走ることって困難にぶち当たることと一緒」とし「パリ五輪では必死な走りになると思う。コースもきついですし。そんな頑張りを見てもらえたら」と力を込めた。

 
 

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