×

桂川有人 逆転V!日本人6人目の欧州ツアー優勝「ゴルフ人生で一番」

2024年04月29日 04:45

ゴルフ

桂川有人 逆転V!日本人6人目の欧州ツアー優勝「ゴルフ人生で一番」
優勝かぶとをかぶりプロレスラー内藤哲也のポーズを決める桂川有人(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフ日欧共催ツアー ISPSハンダ欧州・日本トーナメント最終日 ( 2024年4月28日    静岡県太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70 )】 3打差8位から出たホストプロの桂川有人(25=国際スポーツ振興協会)が、7バーディー、ボギーなしの63で回り、通算17アンダーで逆転Vを飾った。日本勢では青木功、松山英樹、久常涼、星野陸也、中島啓太に続く6人目の欧州ツアー優勝。日本ツアーとして開催された22年大会以来の通算2勝目で、今季を含めて3季分の欧州ツアー出場権を獲得した。
 最終18番で30センチのウイニングパットを沈めた桂川は、重圧から解放されフーッと大きく息を吐いた。最終組はまだプレー中だったが2位に3打差をつけてホールアウト。「後半はずっと緊張して手が震えていました。でも強い気持ちでやりきることができました。ゴルフ人生で一番」と笑顔で振り返った。

 苦い経験を生かした。昨年、米下部ツアーに挑戦しながらランク130位に沈み、1年で撤退を余儀なくなされた。その反省から今オフは松山英樹のコーチを務めたこともある目澤秀憲氏に師事。ショットを立て直し、パット、アプローチの小技にも磨きをかけてきた。その成果を大事な場面で生かした。13番パー3で第1打をグリーン左に外すピンチも20ヤードからOKに寄せパーセーブ。「あれで流れに乗れました」と14番からの3連続バーディーにつなげた。

 この優勝で今季の残りと来季から2シーズンの欧州ツアーの出場資格を得た。「今年は日本ツアーに集中モードに入っていたので、最高です。飛行機のチケットやホテルをどう取れば良いのか分からないので、これからどういうチームを組んで向こうに行くか考えたい」とうれしい悲鳴を上げた。5月2日から始まる欧州ツアーの中国での試合は「ビザの取得が間に合わないので」とエントリーしないが、準備が整い次第、比重を欧州に移していく。

 今年に入って日本選手が同ツアーで優勝するのは3人目。「(年間ポイントランクで)トップ10に入れば米ツアーに出られるのでそこを目指して頑張りたです」。打たれてもすぐに立ち上がるタフな25歳が、今度は欧州から米ツアーに続く新たな道に挑む。

おすすめテーマ

2024年04月29日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム