【柔道】王子谷剛志 連覇ならず 肋軟骨を負傷していた「技術力で勝負しようと思っていた」 全日本選手権

2024年04月29日 19:12

柔道

【柔道】王子谷剛志 連覇ならず 肋軟骨を負傷していた「技術力で勝負しようと思っていた」 全日本選手権
<全日本柔道選手権>中野寛太(奥)に一本負けを喫する王子谷剛志(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【柔道全日本選手権 ( 2024年4月29日    東京・日本武道館 )】 体重無差別で男子日本一を争う大会で、2連覇がかかる王子谷剛志(31=旭化成)は準決勝で中野寛太(23=旭化成)に敗れた。勝てば5回目の制覇となり、鈴木桂治を抜き歴代単独3位となったが、夢と散った。
 4回戦まで順調に勝ち進むも、準決勝では、わずか36秒で敗戦。内股すかしを狙っていたところで小外刈りを決められ「策が後手に回ってしまった。上手く小外刈りでやられた」と悔しさをにじませた。

 3月末に右の肋軟骨を負傷。治療を続けたが、完治しない状態で全日本選抜体重別選手権と今大会に満身創痍で出場した。大外刈りが使えない状況でも「一つの組み立てが、できなかったのは厳しかった。技術力で勝負しようと思っていたが、生かし切れなかった」と語った。

 全日本選手権には12回目の出場となった。「ハートの部分で満足したら辞めてもいいと思うが、今回の戦いで何も満足するものがなかった。また戦いたいという気持ちが沸いてきた」と前向きに話した。

 王子谷にとって全日本選手権は憧れの舞台に変わりはない。「全日本選手権に育てられて、ここに立てている」と語り、「どれだけ出場しても価値観は変わらない。観ている子どもたちに、この舞台に立つんだと思わせられるように戦う」と気持ちを奮い立たせた。

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