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【柔道】五輪落選、計量失敗…飯田健太郎「モチベーションの低下はある」初戦敗退に絶句 全日本選手権

2024年04月29日 13:13

柔道

【柔道】五輪落選、計量失敗…飯田健太郎「モチベーションの低下はある」初戦敗退に絶句 全日本選手権
<全日本柔道選手権>阿部拓馬(左)と組み合う飯田健太郎(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【柔道全日本選手権 ( 2024年4月29日    東京・日本武道館 )】 体重無差別で男子日本一を争う大会の1回戦で、21~23年100キロ級世界選手権代表の飯田健太郎(旭化成)が、阿部拓馬(山形県警)に敗れる波乱があった。3分過ぎに内股で技ありを奪ったものの、「一本」と思い込んで気を抜いていた隙に抑え込まれて敗戦。疑惑の判定も重なる不運にも見舞われ、「一本と決めつけて、寝技を逃げられずに負けた」と絶句した。
 高3だった17年のグランドスラム(GS)パリ大会を制し、一躍男子重量級のエース候補と期待された飯田だが、近年は不振が続く。ウルフ・アロンとの代表争いに敗れて東京五輪出場を逃し、21~23年には3年連続で世界選手権代表に選出されたものの、全て早期敗退。昨年12月のGS東京大会で2回戦敗退を喫し、パリ五輪代表争いからも脱落した。

 今月初旬の全日本選抜体重別選手権は再起の一戦となるはずだったが、1・8キロの体重オーバーにより計量失格。「自己管理不足。逆算して計画的に減量できなかった自分の落ち度」と猛省し、今大会も「大会に出ない方がいい、柔道と距離を取りたい気持ちもあり、(出場を)悩んだ」という。それでも心を奮い立たせて畳に立ったが、まさかの結末に、ただただうなだれるしかなかった。

 今後については「まだ100キロ級で戦いたい思いはあるし、世界で戦いたい気持ちもある」としながらも、年齢に伴う体の変化を考慮し、100キロ超級への転向も視野に入る。それ以前に「(五輪代表落選などを)まだ引きずっている。モチベーションの低下はある」と悩める心の内を明かした飯田。かつて、期待を一身に背負った25歳が、柔道人生の岐路に立たされている。

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