新村駿、首位発進 ツアー4戦目、66に「キターって感じ」 QT288位から全英まで成り上がる

2024年05月17日 04:45

ゴルフ

新村駿、首位発進 ツアー4戦目、66に「キターって感じ」 QT288位から全英まで成り上がる
10番、セカンドショットを放つ新村駿(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー 関西オープン第1日 ( 2024年5月16日    滋賀県・名神八日市CC=6869ヤード、パー70 )】 プロ2年目でツアー4戦目の新村駿(23=フリー)が1イーグル、6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの66をマークし、首位発進を決めた。今季QTランク288位とツアーの自力出場はほぼ不可能という中で、推薦出場した前週のバイ・ザ・プレーヤーズで4位に入って今大会の出場権を獲得しており、“成り上がりV”を視界に捉えた。
 QTランク288位の新村が一気にリーダーボードを駆け上がった。この日は、10番で7メートルを沈めてバーディー発進し、「ちょっと流れいいぞ」と確信。16番パー4でチップインイーグルを奪うなどアグレッシブさ全開で攻めまくった。初日を首位で終え、22年フジサンケイ・クラシックを制した当時QTランク131位の大西魁斗を超える“ツアー史上最大”の下克上Vも見えてきた。

 片山晋呉ら数々のトッププロを輩出している日大ゴルフ部出身で22年12月にプロ転向。1Wの平均飛距離はキャリーで300ヤードを優に超すツアーきっての飛ばし屋だ。学生時代から切磋琢磨(せっさたくま)してきた蝉川泰果も飛ばし屋として名をはせるが「セミには勝ちますよ」とにやりと笑う。

 中島啓太、蝉川らと同じ00年度生まれの男子版ミレニアム世代。同世代の活躍に刺激を受けながら「自分の番がまだ来てないだけで焦ることじゃない」と言い聞かせてきた。将来の米ツアー参戦を視野に入れており「タイガー・ウッズが選手でいるうちに一緒に回りたい。早くしないと!」と目を輝かせる。

 前週4位で出場権を得た今大会でトップ10入りを果たせば、次週ミズノ・オープンの出場権を獲得する。ミズノ・オープンは上位3人に全英オープンの出場権が与えられるため、これ以上ないチャンスに「キターって感じですね。サクセスストーリーでいけたらいいな」。QTからメジャー出場まで一気に成り上がる夢の実現を目指す。

 ◇新村 駿(にいむら・しゅん)2000年(平12)9月11日生まれ、長野県出身の23歳。幼少時は極真空手を習っており、全国大会で3度優勝。石川遼に憧れ、5歳でゴルフを始める。日大を経て、22年12月にプロ転向。23年は2試合に出場も予選落ち。今季QTランク288位。1メートル77、80キロ。

おすすめテーマ

2024年05月17日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム