女子バレー 世界1位トルコを3―2撃破 五輪へ根性発進 古賀31得点で貢献

2024年05月17日 04:00

バレーボール

女子バレー 世界1位トルコを3―2撃破 五輪へ根性発進 古賀31得点で貢献
1次リーグ初戦で強豪トルコを破った日本の選手たち=アンタルヤ(Volleyball World提供) Photo By 共同
 【バレーボール ネーションズリーグ女子1次リーグ   日本3―2トルコ ( 2024年5月15日    トルコ・アンタルヤ )】 世界ランク9位の日本は開催地で同1位のトルコを3―2で破り、白星スタートを切った。2―0から2セットを連取されて迎えた最終第5セットを15―11で制した。主将の古賀紗理那(27=NEC)が両チーム最多の31得点を挙げる活躍。今大会は16チームが出場し、1次リーグは各チームが12試合を戦う。1次リーグ後の世界ランクでパリ五輪出場国残り5枠が決定。日本は6大会連続出場に向けて好発進した。
 最後は古賀が決めた。最終第5セット、14―11から石川が高々と上げた難しいトスを打ち抜いた。勝利の瞬間、コートにしゃがみこんだエースは「最後の点数だったので、とにかく気持ちを込めて叩いた」と絞り出した。

 完全アウェーの中、日本が勝負強さを見せつけた。第1セットは中盤の6連続得点で突き放して、第2セットは19―21から6連続得点で連取。第5セットも0―3と先行されたが4連続得点で逆転。13―10から古賀の強打でマッチポイントを握り初戦白星につなげた。

 昨秋の五輪予選では開幕5連勝し、突破に王手をかけて迎えた第6戦でトルコに1―3で逆転負け。最終戦もブラジルに敗れ切符を逃した。因縁の相手にリベンジを果たし、真鍋監督は「集中して最後まで頑張ってくれた。昨年悔しい思いをしたので一回り大きくなってくれた」と選手たちを称えた。

 古賀はサーブで3得点、ブロックで1得点を挙げるなど31得点を叩き出した。「結構ポンコツだったので、明日以降修正したい」と満足はしていないが、得点ランク首位に立った。石川はチーム2位の20得点を挙げ「高いブロックに対しては、ブロックを利用して打つように意識していた」と昨年からイタリアに渡り、高いブロックを攻略する技を磨いた成果を披露した。

 ベテランセッター岩崎が先発するなど14人中13人がコートに立った。総力戦で世界1位からもぎ取った1勝は勢いをもたらすだけでなく本番にもつながる。「しっかり勝つことができて自信になった」と古賀は残り11試合を見据えた。

 ▽パリ五輪への道 出場枠は12で開催国フランスに加えて昨年の五輪予選で計7カ国が決定済み。残りは5枠は今大会の1次リーグ後、6月17日付の世界ランクで決まる。最優先は出場決定国のない大陸の最上位で、現在はアジア・オセアニアとアフリカが対象。日本はアジア・オセアニア最上位になるか、出場権を得ていない国の中で上位3番目以内に入ることが条件。

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