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あと10秒…バスケ男子、歴史的勝利ならず 河村「自分の責任」 八村は痛恨退場、延長死闘で散る

2024年07月31日 04:21

バスケット

あと10秒…バスケ男子、歴史的勝利ならず 河村「自分の責任」 八村は痛恨退場、延長死闘で散る
悔しげに引き揚げる河村(左から2人目)(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【パリ五輪第5日 バスケットボール男子1次リーグB組   日本90ー94フランス ( 2024年7月30日    ピエール・モロワ競技場 )】 男子バスケットボール日本代表(世界ランク26位)は、パリ五輪1次リーグB組2戦目で開催国フランス(同ランク9位)と対戦。第4Qに大黒柱の八村塁(26=レイカーズ)が退場。河村勇輝(23=横浜BC)が流れを変えたが同点に追いつかれて5分間の延長戦に突入。死闘の末に90ー94と敗れて、2連敗を喫した。
 渡辺雄太(29=千葉J)が、富樫勇樹(31=同)が、河村がそろって発した「勝てる試合だった」という言葉が、全てを物語っていた。

 64―69と接戦で迎えた最終クオーター。開始早々に八村が2本の3Pシュートを決めた直後にまさかの事態が発生する。残り8分31秒、2度目のアンスポーツマンライクファウルで退場。大黒柱がコートから消えた。

 それでも、残された選手がコートで熱いプレーを続けた。「全然試合は終わってないし、全員で声をかけながら戦った」と河村。残り5分45秒に3点シュートを決めた上で相手の反則も誘い、4点プレーを成立させた。さらに、その後にレイアップシュートを決めて逆転に成功。最終盤で84―80と4点リードしていた。

 歓喜のブザーが迫る中、響いたのは無情のホイッスルだ。フランス選手の3点シュートが決まる。同時にファウルを取られたのが河村だった。残り約10秒。「自分としてはタフなコールだった」。微妙な判定で逆に4点プレーを献上し、開催国との死闘は延長戦に突入した。

 ここまで期待通りのプレーを見せていなかったフランスの“新時代の怪物”ビクター・ウェンバンヤマ(スパーズ)が、延長戦で日本に牙をむく。3点シュートにブロックと躍動。90―94。日本にとって、52年ぶりの五輪勝利(不戦勝をのぞく)は消えた。

 河村は「ガードの僕がコントロールできずに、勝てるゲームを落としてしまった。自分の責任。まだまだ成長しないといけない」と責任を背負い込んだ。

 ホーバス監督は「悔しい。4点プレーと塁の退場が痛かった」と険しい表情を浮かべる一方で、「うちらのバスケットは見せられた。ステップアップしている」と確かな手ごたえも口にする。

 まだ大目標の準々決勝進出の可能性は消えていない。8月2日には1次リーグ最終戦、ブラジル戦が待つ。「ヘッドダウンしている暇はない」と渡辺雄が言えば、「ブラジル戦で修正し、ベスト8という目標を達成できるようにしたい」と河村。進化と真価を見せるため、決戦のコートに立つ。

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