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大野将平「我々は投げること、抑え込むこと、一本を取ることを目指していきませんか」指導狙いは「退屈」

2024年08月05日 07:50

柔道

大野将平「我々は投げること、抑え込むこと、一本を取ることを目指していきませんか」指導狙いは「退屈」
大野将平 Photo By スポニチ
 柔道男子73キロ級で16年リオデジャネイロ、21年東京五輪を連覇した大野将平(32=旭化成)が5日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。パリ五輪の柔道を振り返り、日本の柔道のあるべき姿を論じた。
 大野は「パリオリンピック柔道競技の応援ありがとうございました。違った角度からオリンピックを見て解説者として携われたことは私にとって貴重な経験となりました」と投稿。

 柔道競技を振り返り「柔道は国際化され様々な格闘技の技術も取り入れられています。柔道を良くしていくには『正しく組んで正しく投げる』ことが必要だと感じました」とつづり「選手全員がお互いに組み合う時間を増やして投技を打ち合うこと、一本勝ちを目指していくこと、誰が見てもわかりやすい柔道を体現していくこと。攻めた結果、相手に指導がいくわけで指導狙いの柔道は見ている人を退屈にさせます」と訴えた。

 本来の柔道とは異なる、五輪の“JUDO”ならではのルールも注目を浴びた今大会だが「ルールについての議論をする前に、変わったルールを追いかける前に、古き良き時代の柔道を、現在に至るまで変わっていない柔道の本質を今一度知り、突き詰めていきたい。我々は投げること、抑え込むこと、一本を取ることを目指していきませんか」と呼びかけ。「東京オリンピック前に岡野功先生から『どちらが勝ったか、白黒はっきりわかるような柔道をしなさい』と言われたのを思い出しました。子供達が見ていてかっこいい、やりたいと思うような柔道を畳で展開したい」と記した。

 そして「オリンピックだけではなく、普段の大会から柔道を応援していただけると幸いです。選手、関係者の皆さん、お疲れ様でした」とコメント。混合団体で斉藤立を下したテディ・リネールについては「フランスの英雄、テディ・リネール選手は強かった。彼と乱取りは何度かしたことがありますが、試合でも闘ってみたいと思いました。フランスチーム、2連覇おめでとうございました」とねぎらった。

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