【玉ノ井親方視点】2度目の賜杯、大関獲りへ視界良好「今の大の里に小細工は通用しない」
2024年09月17日 19:22
相撲
ならば、左からおっつけて、相手の右を自由にさせないようにすべきった。それなのに安易に左でまわしを取りにいき、逆に右を差されてしまった。
変化した分だけ体が軽くなり、一気に出られて土俵を割った。
大の里とは過去2戦2敗。分が悪い相手に、少しでも勝機を見いだそうと注文相撲を取ったのかもしれないが、今場所の大の里は体がよく動いていて、その勢いに飲み込まれてしまった感じだった。
結果論になるが、霧島が大の里を慌てさせたかったのであれば、立ち合いで腕をクロスさせながらケンカ四つで左差しを狙いにいった方がまだ良かった。相手は右差し一本で、左はおっつけるだけ。その右差しを許さなければ、自分の右でまわしを取り、懐に入ることもできた。この日はそういう相撲を取るのかなと思っていた。変化は予想外だった。
これで大の里は独走状態になった。2度目の賜杯、そして大関獲りへ視界が開けてきた。ただ、まだ大関戦が2番残っている。本人も承知しているだろうが、何が起きるか分からないのが相撲。最後まで気を引き締めて取る必要がある。
一方の霧島も2差あるとはいえ、諦めずに千秋楽まで食らいついていけば、チャンスが巡ってくる可能性もある。(元大関・栃東)
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