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高橋藍、新たな挑戦「その1点を取れる選手に…」 バレーボールSVリーグは10月11日開幕

2024年09月30日 06:00

バレーボール

高橋藍、新たな挑戦「その1点を取れる選手に…」 バレーボールSVリーグは10月11日開幕
プレシーズンマッチでサーブを打つ高橋藍(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 今季から新たに始まるバレーボールのSVリーグは10月11日に開幕。日本代表の高橋藍(23)が加入したサントリーサンバーズ大阪は同日に東京体育館で行われる初戦で大阪ブルテオンと対戦する。高橋藍は29日、大阪府箕面市で行われた広島サンダーズとの練習試合に出場し、チーム加入後は国内で初めてファンの前でプレー。その後の会見では新リーグ初代王者への抱負を語った。4年後のロサンゼルス五輪も目指すエースの新たな挑戦が始まる。
 初めてサントリーのファンの前で国内のコートに立った高橋藍がさっそく躍動した。広島サンダーズとのプレシーズンマッチ(変則5セットマッチ)で先発に名を連ねると、強烈なバックアタックやサービスエース、持ち味のレシーブなどで会場を沸かせた。主力が出場した1~3セットでプレーし、4―1の勝利に貢献した。

 「細かい調整は必要だけど、いい練習試合になった。今季、サントリーサンバーズが目標とする優勝に貢献したいし、自分自身、より強くなりたい」

 日体大からイタリアのパドバに進み、23年にモンツァ移籍。今回が初めて日本のクラブでプレーすることになる。「五輪後ということもあって新しい経験をしてみたい思いがあった」。従来のVリーグから外国籍選手のコートに立つ枠が2から3に拡大された。より競争力の高いリーグになることも日本でのプレーを選択した理由の一つだった。

 成長を追い求めたサントリー移籍。その裏には、悪夢を見たパリ五輪がある。準々決勝イタリア戦。優位に立っていた日本は計4度もマッチポイントを握りながら、イタリアに逆転負けを喫した。大舞台で決められなかった1点こそ高橋自身の感じた課題だった。

 「五輪で1点を取れなかった悔しさがある。同じシチュエーションはリーグ戦でも必ず出てくるし、その1点を取れる選手にならないといけない。その積み重ねが4年後の五輪につながっていく」

 同じ日本代表の小野寺や兄の塁らとともに戦う今シーズン。絶対的な地位を確立し、1点にこだわってSVリーグ初代王者を目指す。 (西海 康平)

 【高橋藍に聞く】
 ――サントリーの環境は?
 「コミュニケーションも取りやすくて、入りやすかった。練習も楽しんでやれている。レベルという部分でも(昨季に)日本一になったチームなんだな、というのを凄く感じる。もっと強いチームにしていきたい」

 ――イタリアから日本に帰ってきた。
 「日本のリーグを盛り上げることが、今後、イタリアを超えるようなリーグになっていくためにも重要。一番は自分のために帰ってきたけど、そういった部分でも(貢献など)やっていけるのかなとも思って、帰ってくる選択をした」

 ――日本の生活は?
 「朝起きても日本だし“うれしいな”というか(笑い)。やっぱり日本は凄く便利だなというのを改めて感じるし、そういう部分で満喫できているのかなと思う」

 ――兄・塁の存在は。
 「高校生の時までは、兄にいろいろと聞いたり助けてもらうこともあったけど、今はバレーボール選手として高め合っている。ライバルでありながら、お互いを刺激し合えるような関係性に変わってきている」

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