高橋藍、新たな挑戦「その1点を取れる選手に…」 バレーボールSVリーグは10月11日開幕
2024年09月30日 06:00
バレーボール
「細かい調整は必要だけど、いい練習試合になった。今季、サントリーサンバーズが目標とする優勝に貢献したいし、自分自身、より強くなりたい」
日体大からイタリアのパドバに進み、23年にモンツァ移籍。今回が初めて日本のクラブでプレーすることになる。「五輪後ということもあって新しい経験をしてみたい思いがあった」。従来のVリーグから外国籍選手のコートに立つ枠が2から3に拡大された。より競争力の高いリーグになることも日本でのプレーを選択した理由の一つだった。
成長を追い求めたサントリー移籍。その裏には、悪夢を見たパリ五輪がある。準々決勝イタリア戦。優位に立っていた日本は計4度もマッチポイントを握りながら、イタリアに逆転負けを喫した。大舞台で決められなかった1点こそ高橋自身の感じた課題だった。
「五輪で1点を取れなかった悔しさがある。同じシチュエーションはリーグ戦でも必ず出てくるし、その1点を取れる選手にならないといけない。その積み重ねが4年後の五輪につながっていく」
同じ日本代表の小野寺や兄の塁らとともに戦う今シーズン。絶対的な地位を確立し、1点にこだわってSVリーグ初代王者を目指す。 (西海 康平)
【高橋藍に聞く】
――サントリーの環境は?
「コミュニケーションも取りやすくて、入りやすかった。練習も楽しんでやれている。レベルという部分でも(昨季に)日本一になったチームなんだな、というのを凄く感じる。もっと強いチームにしていきたい」
――イタリアから日本に帰ってきた。
「日本のリーグを盛り上げることが、今後、イタリアを超えるようなリーグになっていくためにも重要。一番は自分のために帰ってきたけど、そういった部分でも(貢献など)やっていけるのかなとも思って、帰ってくる選択をした」
――日本の生活は?
「朝起きても日本だし“うれしいな”というか(笑い)。やっぱり日本は凄く便利だなというのを改めて感じるし、そういう部分で満喫できているのかなと思う」
――兄・塁の存在は。
「高校生の時までは、兄にいろいろと聞いたり助けてもらうこともあったけど、今はバレーボール選手として高め合っている。ライバルでありながら、お互いを刺激し合えるような関係性に変わってきている」