スポキャリ
企業に入るだけではダメ。入った後、何ができるかを考えよう!
2020年10月10日 12:00
スポーツ
◆採用の状況は、刻々と変わっている
採用の条件も今後の動向をどう読むかによって変わってくるでしょう。今、求められているのがどういう人物なのか、何が一番の目的になるのかも変わってくると思います。それを見極める目もまた必要かと。プロ野球の話になりますが、セ・リーグで今年、下位に沈んでいる広島東洋カープは、一昨年までのリーグ3連覇の間は、戦力の強化はもちろんのこと、人材発掘、スカウティングにおいて際立っていると評価されました。オーナー自ら、選手の実力や年齢などを加えて一覧表を作って会議に持ち込み、「この年代の選手は○○がいるから、当面は必要ない。年齢的に◯年後に不足するこのポジションの選手を獲得すべき」と働きかけた、ということが話題になったことがあります。だから、強いんだ。まるで優勝がこの後何年も続くかのような報道でした。ところが、どうでしょう。FAで主力選手の流出があり、軸となる選手のケガによる長期離脱があり、2年続けて下位に低迷するとは、そのとき誰が予想したでしょう。
ことほど左様に、状況は刻々と変わっていきます。これも就活と似ていませんか?企業にしても、その企業が近年置かれている状況によって、採用で求める人材が変わっていくのは間違いありません。プロに行きたくたって行けない選手がいるように、その企業に行きたくても行けない人はたくさんいます。プロ側が求めているポジション、企業であればその会社が求めているポジションを知り、“出場機会”が得られるようでないと、採用されることができても活躍は望めないということになるに違いありません。入社がゴールではなく、入社後に働く機会を得て、そこでの活躍こそがゴールなのですから。