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【スポニチ×スポキャリインタビューvol.22】森脇慶太さん(三菱重工East野球部マネジャー)

2022年12月21日 16:00

スポーツ

【スポニチ×スポキャリインタビューvol.22】森脇慶太さん(三菱重工East野球部マネジャー)
三菱重工East野球部 森脇慶太マネジャー Photo By スポニチ
 学生のこと、就活のこと――三菱重工East野球部の森脇慶太マネジャーにきいてみた。
 [聞き手]岡 泰秀(株)スポキャリ取締役会長。
昭和50年(1975年)生まれ。京都成章高-大阪体育大。99年4月(株)大阪近鉄バファローズに入社。監督付広報、2軍チームマネジャーほか、球団社長室に所属し、肖像権委員会、広報業務などに携わる。
 近鉄球団の整理を担当しながら、オリックスバファローズや東北楽天イーグルスの設立に携わり退社。
 09年にスポーツマネジメント会社「スポーツカンパニー」設立。上原浩治(元巨人)、建山義紀(元日本ハム)らの日本側の代理人を務め、清水直行(元ロッテ)らの事業コンサルを務めた。
 04年よりプロスポーツ昭和50年会を立ち上げ、幹事長を務める。05年より大阪体育大学硬式野球部の助監督を務めた(~17年)。16年からは阪神大学野球連盟の常任理事。22年から関西5リーグ監督会の事務局長も務める。

 ――スタートアップセミナーでは「野球と仕事にはつながりがある」と話していたが。

 「決して別のものじゃない。野球から学べることはたくさんあるし、つながりがあります。野球に限らず、自分たちの実力をいかに発揮するかを考えると、凡事徹底、ミスをしないということにつながってくる。技術も頭も高めないと本当の実力はつかない。練習で自分との戦いに打ち込み、チームの中では自分の役割を理解する。常にひとつ先を考える必要もある。そうした選手が増えると、組織も強くなる。スポーツに打ち込むことで、みなさんは本当にいい経験をしているんだ、と胸を張ってほしいですね」

 ――野球部や職場で新入社員を見ていて、思うことは。

 「学生時代は自分とは違った意見、考え方に触れる機会は少ないと思うんです。でも社会に出ると、大きく年の違う人、キャリアが違う人にも接する。自分の固定観念が正しいと止まってしまうと、視野は広がらないし、知識も増えない。付き合いを面倒くさがらずに積極的に取り組むと、また違ったものが見えてくる。人との付き合いから、変化に柔軟に対応できる力を身につけてほしい。社会では対応できる人が残っていく。人生にムダなことはない。八方美人は、ほめ言葉だと私は思うんです」

 ――体育会の学生は就活の中で、どう自分をアピールすべきだと考えますか。

 「スタートアップセミナーにも多くの企業が参加している。スポーツに打ち込んだ人材がほしいと、みなさんが考えてくれている。それに応えてほしいですね。スポーツを通したコミュニケーション能力、決断力、行動力、責任感、反応力にみなさんが期待している。いい大学を出て、勉強ができる人は世の中にたくさんいる。彼らもそれだけの時間をかけている。体育会系の学生も負けないだけの取り組みをしてきたはず。その自分らしさを前向きに出してほしい。頭の回転を早くして、ひとつ先が見えるように、常に取り組むことが大事じゃないでしょうか」

 ――就活がうまくいかないこともある。

 「入りたい会社、やりたい仕事はそれぞれあると思うけど、そこに到達するのが最終目標ではないはず。進むべき方向、あるべき姿に持って行けるかは自分次第。うまくいかなくても、幅を持って考えてほしい。落ち込むのではなく、他にいい道を見つけ出せるチャンスだと思えるかどうかが大事。反省と切り替え。それを意識すれば、何をすべきかがきっと見えるはずです」


 ◆就活のためのキーワード

 (1)真剣に取り組めば、相手にも必ず伝わる。人のためにどれだけ頑張れる
か、思いやる気持ちを持てるか。人があってこそ、組織がある。スポーツマンとして、まず人との接し方は大事にしてほしい。

 (2)変化に柔軟に対応できる力を身につけることが大事。社会では対応できる人が残っていく。人生にムダなことはない。八方美人はほめ言葉だ。うまくいかないときも、他にいい道を見つけ出すチャンスだ。

 (3)多くの企業がスポーツを通したコミュニケーション能力、決断力、行動力、責任感、反応力に期待している。大学で取り組んできたことを前向きにアピールすべき。

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