松井秀音なしも「決して悪くない」 元ボスは“声援”

2010年03月16日 09:01

野球

 エンゼルスの松井秀喜外野手は15日、アリゾナ州テンピでのドジャース戦に「4番・指名打者」で出場、3打数無安打だった。内容は左飛、左飛、空振り三振。チームは0―4で敗れた。
 結果は凡打でも内容が伴うようになってきた。松井秀も納得顔で「ちょっとポイントがずれている感じだが、決して悪くない」と手応えを感じている。
 第1打席は、これまでは引っかけてゴロになる場面が目立った外角の変化球をレフトへ。上体の力みが消え本来の下半身主導のスイングで、いい角度の飛球を逆方向に押し込んだ。同じく左飛だった第2打席も、体の軸はぶれていなかった。
 この日は、恩師との再会も。相手のドジャースのベンチには「彼が監督だったからヤンキースでやってこられた」と敬愛するトーリ監督の姿があった。第1打席に入る際に「マツ!」と声をかけられ、うれしそうに会釈した松井秀は敵味方に分かれたことに「不思議な感じ」と振り返った。
 台湾遠征から前日に戻ったばかりのトーリ監督は「彼を見るのは好きだが、相手に回すのはいい気分ではないな」と苦笑い。松井秀は新天地での重圧に対処できるか、と質問された69歳の名将は「彼はいつも自分自身に重圧をかけてきた。我慢強く、常に全力でプレーする。本当のプロだよ」と成功を疑わなかった。

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