開幕スタメンへ…総動員で中田“突貫工事”

2010年03月16日 06:00

野球

開幕スタメンへ…総動員で中田“突貫工事”
中田(右)は梨田監督から一本足打法の熱烈指導を受ける
 すべては開幕スタメンのため。日本ハムの首脳陣、主力が総動員で中田を突貫工事した。千葉・鎌ケ谷で、悩める怪物に入れ代わり立ち代わりアドバイス。森本の故障もあって3年目で初の開幕1軍は当確だがスタメンとなると微妙な状況だ。
 「スタメン?それはもちろん出たいけど、監督が認めた方が出る」と中田は話すが、20日の開幕戦はソフトバンクの左腕杉内が先発予定。村田、坪井、高口らと左翼を争う中、長打もある右打者の中田がスタメンに名を連ねるのがチームにとっても最善策だ。
 14日のヤクルト戦(神宮)で14打席ぶりの安打を放ったが、打撃フォームが固まらない。守備の成長は評価する梨田監督も、打撃については「今のままではこの先も打てないと太鼓判を押せる」。練習後の居残り特打でタイミングの取り方を直接指導。軸足となる右足に意識を集中させるため、1本足でフリー打撃に臨ませた。福良ヘッドコーチのトスでティー打撃。それを見ていた稲葉がお手本として、自らのロングティーを見学させた。金子誠、坪井らタイプが違うベテランの打撃も真後ろで見た中田は「先輩たちは(ためをつくることを)しっかりやっている」と感心しきり。それでも「(右足に)ためをつくることで、球を前でさばくことを意識できるようになった」として、直後のフリー打撃では柵越えも連発した。
 「教わって良い感覚はつかめてきた」と中田。あと4日。スタメンの栄誉は自身のバットでつかみ取るしかない。

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