岩隈、1年ぶりエース対決、圧巻の2安打完封

2010年04月25日 06:00

野球

岩隈、1年ぶりエース対決、圧巻の2安打完封
2安打完封で3勝目を挙げナインとハイタッチする岩隈(中央)
 【楽天3-0日本ハム】軍配は楽天・岩隈に上がった。自己最少タイの2安打で9回を投げきり、08年6月15日巨人戦(Kスタ宮城)以来となる完封勝利。圧巻の内容で今季3勝目を手にした。
 昨年4月3日の開幕戦(札幌ドーム)以来となる4度目の対決。ダルビッシュに連続試合2ケタ奪三振の記録がかかっていたことは知っていた。それでも、岩隈は自らのスタイルを変えることはなかった。「相手はダルだったので、いい集中力で投げることができた。1点ゲームの投げ合いになると思っていた。基本としている打たせて取る投球でリズムをつくることができた」。唯一のピンチとなった3回1死二塁で飯山、森本を内野ゴロに仕留めるなど、内野ゴロで奪ったアウトは実に17個。持ち味としている低めへの制球力でゴロアウトを量産した。
 6日の札幌ドーム。試合前練習でグラウンドに現れた岩隈は、真っ先にダルビッシュに歩み寄った。話題はダルビッシュの新球「ワンシーム」。140キロ前後の球速で右打者の内角に食い込みながら沈む魔球に興味を持ち、バックネット近くで10分以上も聞き入った。
 しかし、岩隈は球種を増やそうとはしなかった。「自分には(同じように変化する)シュートがあるから必要ないかな」。持ち球のスライダー、カーブ、フォーク、シュートの4種類を磨くことを優先させた。この日も、右打者の内角へ効果的にシュートを使った。10種類以上の変化球を操るダルビッシュとは対照的な投球スタイルで、相手打線を封じ込めた。
 チームは連勝で4カードぶりの勝ち越し。「最高の投球で、あすの田中にいい形でつなげることができた」。3連勝を飾った岩隈は、今季チーム初の3連勝をもう一人のエースに託した。

 ▼楽天・ブラウン監督(岩隈について)低めへの制球が素晴らしく、ゴロを打たせる投球を徹底していた。
 ▼楽天・草野(6回に貴重な適時打)紀さん(中村紀)とテツ(鉄平)が四球でつないでくれたし、久志(岩隈)も頑張っていたから打たないといかんでしょ。

 <公式戦4度目“2勝2敗”>岩隈(楽)が2安打1四球の完封で今季3勝目を挙げた。ダルビッシュ(日)と投げ合うのは公式戦4度目。岩隈は3試合連続で完投し、チームの勝敗では2勝2敗のタイに戻した(自身2勝1敗)。岩隈の完封は08年6月15日巨人戦以来5度目で、うち被安打2は01年9月18日西武戦、08年3月27日オリックス戦と並ぶ自身最少タイになった。

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