山本浩二氏も声を詰まらせ「張り切りボーイ…」

2010年04月25日 06:00

野球

　【木村拓コーチお別れ会】お別れの会では元広島監督の山本浩二氏が弔辞を読み「カープ時代、褒めたことはほとんどありません。それでも張り切りボーイは怒っても怒っても立ち上がってきました」と当時を振り返った。

　木村コーチが１０年ぶりに捕手を務めた昨年９月４日の試合はテレビで解説を務めており「解説をしながら涙が出た。初めて“拓也、大したもんだ”と褒めました」。最後には「なぜ…。早過ぎるやろ」と声を詰まらせていた。

　▼広島・野村監督　原さんや山本浩二さんが（弔辞で）言ったように、私も監督になってベンチにいる選手の大切さをあらためて感じています。いずれは広島で一緒に、と思っていました。残念です。

　▼加藤良三コミッショナー　グラウンドであなたの姿が見られないのが残念です。選手として究極のユーティリティープレーヤー。これから日本の野球を引っ張っていく指導者をなくしてしまった重みを感じる。
　▼巨人・長嶋終身名誉監督　木村君はどのポジションでも守れることが魅力的で、（日本代表監督を務めた）アテネ五輪の代表メンバーにも選びました。どこを守ってもはつらつとプレーする姿が、今も鮮明に思い出されます。今年から指導者になり、いい選手を育ててくれると思っていただけに、残念でなりません。
　▼大沢啓二氏（木村コーチが日本ハムに入団した９０年は編成に携わり、９３、９４年は監督）２０年前に宮崎南にいい捕手がいるということで、本人とお父さんに会いにいった。将来は監督にも適していた人材。残念でならない。７８歳の自分が代わってやりたいぐらい。

　◆主な出席者　滝鼻卓雄、桃井恒和、清武英利、原辰徳、長嶋茂雄、山本浩二、野村謙二郎、大沢啓二、金田正一、衣笠祥雄、堀内恒夫、栗山英樹、鹿取義隆、江本孟紀、杉下茂、近藤昭仁、谷沢健一、関根潤三、槙原寛己、川口和久、宮本和知、橋本清、大矢明彦、山崎裕之、加藤良三コミッショナー、戸敷正宮崎市長、山口信夫旭化成会長（順不同、敬称略）