ソフトバンク、総力戦で今季初ドロー 工藤監督“執念”9回代打3連発、野手全員使い切った

2021年04月10日 05:30

野球

ソフトバンク、総力戦で今季初ドロー 工藤監督“執念”9回代打3連発、野手全員使い切った
<楽・西>5回、適時打を放つソフトバンクの周東(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク1ー1楽天 ( 2021年4月9日    楽天生命 )】 ソフトバンクは楽天と1―1で9回を終了し、延長なしの今季特別ルールにより今季初の引き分けとなった。1点を追う5回1死二塁で、周東佑京内野手(25)が中前適時打を放って追いついた。9回には続けて3人の代打を送って執念を見せた。勝ち越せなかったが、工藤監督は劣勢からの引き分けに「明日につながる」と前向きに捉えた。
 雪がちらつく札幌から移動。気温6度、寒空の仙台で今季初の引き分けに持ち込んだ。野手16人をつぎこみ、攻めを貫き、守り抜いたホットな総力戦で負けなかった。

 「うん、投手もいい投球をしたし打者も集中してチャンスをつくって、あと1本のところでした。出るときもあれば出ないときもある。結果うんぬんよりもチームには大きい負けではなく引き分け。明日につながると思います」

 工藤監督は終始、食らい付いてのドロー劇に納得していた。1―1での9回、加点しなければ勝ちは消える最後の攻撃。マウンドには左腕・松井。勝負手を続けた。

 3人連続で代打を送った。まず1死一、二塁で左キラーの川島を投入。三振に倒れたが、次は今宮が代打で登場。四球を選ぶと代走に高田を起用した。2死満塁。ここで切り札、打撃職人の長谷川が代打。空振り三振で終えたが勝ちへの執念を示した。

 試合中盤までは、石川と楽天・涌井の昨季最多勝利右腕同士による投げ合いが続いた。柔剛を使い分ける涌井を苦にしなかったのが周東だった。初回に中前打、3回1死一塁で右前打。0―1の5回1死二塁では初球カーブを同点の中前適時打。7回1死二塁での4打席目では、右翼への大飛球。指揮官は「(打球よ)伸びろー!風よ吹けー!」と願ったが、あとひと伸び足りなかった。今季2度目の猛打賞に周東は「いい打撃をすることができた。チームは3連勝中といい状態。いい流れを継続していきたい」と話した。

 8回からは嘉弥真、岩崎が継投し9回は守護神・森も投入。今季初の3連投で無失点に封じた。攻守で、いい粘着力が続く。指揮官は「リリーフ陣も頑張って1点に抑えた。野手陣が、投手陣を楽にしてほしいね。でも明日(10日)からも楽しみ」。笑顔で、ハッパをかけていた。

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