レンジャーズ・有原“翔平と再戦楽しみ”9・2メジャー復帰登板へ

2021年08月28日 05:30

野球

レンジャーズ・有原“翔平と再戦楽しみ”9・2メジャー復帰登板へ
電気治療機「ハイチャージ 1タッチ」で治療する有原(本人提供) Photo By 提供写真
 【「ARIHA―LIFE」第2回 】 5月下旬に右肩動脈瘤(りゅう)の手術を受けたレンジャーズの有原航平投手(29)が、メジャー復帰登板を間近に控えている。メジャー1年目の戦いを語る特別企画「ARIHA―LIFE」第2回は、復帰に向けたリハビリの舞台裏を振り返り、残り約1カ月となったシーズンへの意気込みを語る。
 右肩動脈瘤の手術を終えて約3カ月が過ぎました。もう痛みもなく実戦で投げられています。

 当初、右手中指の痛みは「たこ」と診断されていました。ただ、注射を打って痛みがなくなっても、ボールを操ることができず、球速や回転数は落ちていました。手のひら全部がずっと腫れぼったい感じがありました。再度詳しく調べたら血栓のようなものが見つかりました。投げたい気持ちも強かったですが「万全の状態で投げてほしい」と球団が言ってくれたので、手術することを決めました。

 手術は右脇のシワがある線に沿って切り、傷口は5~6センチほどあって大きいですね。術後最初の1カ月は患部をほぐしたり、動かしたりして、少しずつ可動域を広げることをやっていました。キャッチボール再開後は投球フォームも見直しました。手術前は重心がうまく左足に乗っていなかったので、日本より硬いマウンドに合わせてタイミングを変えたりしています。

 術後は精神的にきつかったです。そんな中、遠征に同行させてもらったことが大きかったです。勝てば盛り上がりますし、1年目なので遠征先は僕が行ったことのないところばかり。相手打者の観察も含めて球団は提案をしてくれていました。他にケガをしている選手は遠征に同行していないので、ありがたかったですね。

 印象的だったのがロサンゼルスでのドジャースとの交流戦。カーショー、ビューラー、バウアーという素晴らしい先発投手を見ることができました。投げている球はもちろん、マウンドさばきが凄い。打者が全然タイミングが合っていないんですよね。レベルが高いなと思いました。

 チームのみんなに支えてもらいました。クリス・ウッドワード監督も会うたびに「もう少しで復帰だな」と言ってくれていました。暗い気持ちになることはなかったですね。8月11日には遠征先のシアトルで29歳の誕生日を迎えました。球場にケーキも用意していただき、トニー・ビースリー・三塁ベースコーチはバースデーソングも歌ってくれました。うれしかったですね。

 日本ハム時代にチームメートだったこともあり、翔平のことはよく聞かれます。今季の活躍はめちゃくちゃ凄い。レンジャーズのチームメートたちもいつも言っています。「投打どちらかでもあり得ないレベルなのに、なんであいつは両方やっているんだ?」という感じです。僕は「日本の頃からでもめちゃくちゃ凄かった」っていつも答えています。翔平が8月上旬にテキサスに遠征で来た時はグラウンドではなく、球場の中で会いました。「どうですか?ケガ、大丈夫ですか?最後、戻れるなら良かったですね」と心配してくれていました。9月28~30日(日本時間同29日~10月1日)に今季最後のエンゼルス3連戦が組まれています。その時に投げられたらいいですね。

 今季はもう残り1カ月しかありません。何とかこいつはできるぞというのをチームにアピールしたい意味でも、最後にしっかり成績を残したいと思いますね。頑張ります!(レンジャーズ投手)

 ≪指揮官復帰戦へ期待 「順調であれば2、3イニング」≫有原は離脱前に7試合に登板。大谷とは4月19日に2打席対戦し、一ゴロ併殺と中飛に抑えた。手術を経て今月22日にレンジャーズ傘下2Aで実戦復帰し、2回1安打無失点、2奪三振だった。27日(日本時間28日)に再びマイナー戦に登板予定。クリス・ウッドワード監督は「全て順調であれば(9月)1日(同2日のロッキーズ戦)に戻って、少なくとも2、3イニング投げてくれれば」と話している。

おすすめテーマ

2021年08月28日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム