巨人・戸郷8回1失点も9勝目お預け「一球の怖さを改めて感じた」 原監督は「ここがまた踏ん張りどころ」

2021年08月28日 19:21

野球

巨人・戸郷8回1失点も9勝目お預け「一球の怖さを改めて感じた」 原監督は「ここがまた踏ん張りどころ」
<中・巨19>原監督(手前)から労われる戸郷(撮影・森沢裕) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人1―1中日 ( 2021年8月28日    バンテリンD )】 “途上”から大黒柱へ我慢の時だ。巨人3年目右腕・戸郷翔征投手(21)が28日、中日戦に先発し、今季最長タイの8回を投げ2安打1失点と好投。打線の援護に恵まれず自己最多タイの9勝目は逃したものの、直近5試合でわずか1勝と苦しむ先発陣の嫌な流れを断ち切る投球を見せた。
 今季一番と言っても過言ではない内容だっただけに、試合後は反省が口をついた。2回、4番・ビシエドを2ボール2ストライクと追い込むもスライダーが高めに浮き先制ソロを被弾。「あれがね…。悔しいです。一球の怖さを改めて感じた試合だった」。
 それでも、切り替えて試合をつくった。その後は8回1死まで無安打投球。3回から3イニング連続で3者凡退に抑えるなど、テンポの良い投球で味方の援護を待った。8回を投げ球数はわずか108球。「いい組み立てができた」と胸を張った。

 前回登板の悔しさをぶつけた。21日のDeNA戦では同点の7回1死二、三塁のピンチでこの日最速の151キロをマークするなどギアを上げたが、2ストライクと追い込んだところで交代。救援陣が逆転を許し、敗戦。ピンチの場面で最後まで任せてもらえないことにベンチで悔しさをにじませた。

 「前回悔しい状況、カウントで変わってしまったので。なにくそって気持ちでやっていた。信頼をもっともっととれるように、こういうゲームが続けばなと思います」

 先発陣に勝ちが付かない試合が続く中で好投を見せ、存在感をアピール。期待の表れから「戸郷じゃなくて“途上”」という原監督も「いい状態を継続してくれている」とし「ここがまた踏ん張りどころ。やっぱり勝ち星がついていないだけにね、本人がポジティブに考えてほしい」とさらなる成長を願う。

 「中継ぎの人に助けられてばっかりなので。なんとか今日はいいゲームができた」と戸郷。6月26日のヤクルト戦以降、白星が遠いがエースへの道は一歩ずつ近づいている。

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