「野球界番付」30年の歴史に幕…最終22年版でオリ・山本由伸が飛び級新入幕、18年ぶりの快挙

2022年03月23日 05:30

野球

「野球界番付」30年の歴史に幕…最終22年版でオリ・山本由伸が飛び級新入幕、18年ぶりの快挙
廃刊を前に完成した22年版の野球界番付 Photo By スポニチ
 プロ野球全選手の実力を大相撲同様の番付表にして発行する日本野球界番付の2022年版が22日までに完成した。番付を作成する野球界番付社の塩村和彦代表(61)は1993年版以来、30年継続する番付発行を今回で打ち切り、廃刊にすると決めた。終息が見えない新型コロナウイルスの感染状況に、全国から平均年齢60歳以上の番付編成委員を30人以上集めるリスクを要因に挙げた。
 「今回で2020年の貯金を使い果たします。もう作ることができなくなるのは残念でなりません」

 国内で感染拡大が始まる直前、一昨年2月は通常通り番付編成ができた。番付発行は28年まで伸びた。

 ところが昨年は会議の開催自体を断念し、休刊。塩村氏が個人的に幕内、十両のみ番付編成し、一般販売はしないで今年の復刊に備えていた。そして今年も再び開催できず。塩村氏が昨年の成績を元に幕内と十両を対象に番付編成し、幕内のみを作成した。

 その新番付ではオリックスの山本由伸投手が幕下から十両を飛び越して西前頭16枚目で新入幕を果たした。昨年18勝の活躍で沢村賞も受賞。2003年、20勝を挙げた阪神の井川慶投手以来18年ぶりの快挙となった。

 番付編成が30年で途切れることに「感染症でまさか途切れるとは思わなかった」。無念さをにじませる塩村氏だが、同社がある大阪からの新星誕生に「(山本に)いつか横綱昇進の番付を渡せたら良かった。(主砲の)吉田正尚外野手も関脇まで番付を上げました。頑張ってほしい」と激励。オリックス時代の94年に210安打、95年に首位打者、打点王、盗塁王などを獲得し、三段目から十両、そして小結へと番付を駆け上がったイチロー外野手に続く躍進を称えた。

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