大垣日大・阪口監督 77歳での甲子園勝利は最高齢記録 3元号勝利に「子供たちが親孝行してくれた」

2022年03月23日 05:30

野球

大垣日大・阪口監督 77歳での甲子園勝利は最高齢記録 3元号勝利に「子供たちが親孝行してくれた」
<只見・大垣日大> 神妙な表情で校歌を聞く大垣日大・阪口監督(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【第94回選抜高校野球大会 1回戦   大垣日大6-1只見 ( 2022年3月22日    甲子園 )】 サプライズ選出の期待に応えた。大垣日大は、前回出場した11年以来の春1勝。77歳の阪口慶三監督は、記録が残る限りでは春夏通じて甲子園大会の最高齢勝利。東邦時代を含め33回目の甲子園で、昭和、平成、令和で史上初の3元号勝利も飾った。
 「(3元号勝利は)記者のみなさんが言っていたので、なんとしても1勝したいと思っていた。子供たちが親孝行をしてくれました」

 昨秋は東海大会4強。準優勝の聖隷クリストファーを差し置いての逆転選出が議論を呼んだ。それでも周囲の雑音を気に留めず試合に向け集中。平常心で臨ませるため、甲子園入り後は一度もミーティングしなかった。

 決勝点は指揮官の孫がもたらした。2回2死二塁から高橋慎が右前適時打。“祖父孝行”の背番号5は「(3元号勝利は)自分にはよくわからないんですけど、すごいと思います」と笑顔。阪口監督は「頭でもなでてやろうかな」と言い、成長した姿に柔和な表情を浮かべた。

 【データ】大垣日大の阪口監督が77歳で白星を挙げた。東邦時代を含め、春夏合わせて39勝で歴代8位。過去の甲子園大会では、82年春に明徳(現明徳義塾)の松田昇監督が76歳、17年夏に日本文理の大井道夫監督が75歳で勝利した例がある。

《五島 毎回の18奪三振で完投》
 大垣日大の左腕・五島が果敢に内角をつく投球で毎回の18奪三振。2安打1失点で完投した。「コントロールがうまくいったと思います。あまり三振は狙っていなかったが、バッターが振り遅れたりするのはよかった」。3回までに7奪三振の滑り出し。失策が絡んだ4回に1点を失ったが、5回以降は変化球の割合を増やす配球で付けいる隙を与えなかった。

 【データ】大垣日大の五島が9回18奪三振の完投勝利。選抜の9回で18奪三振以上は、63年戸田善紀(PL学園)の21を筆頭に10人目となった。また、毎回かつ相手先発全員から奪った18奪三振以上は、90年三好靖人(高松商)が鳥取西戦でマークして以来32年ぶり。

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