サヨナラで3年ぶり8強の市和歌山・半田監督 米田の完投が「きょうの勝因」「選手が頼もしく見えた」

2022年03月27日 14:46

野球

サヨナラで3年ぶり8強の市和歌山・半田監督 米田の完投が「きょうの勝因」「選手が頼もしく見えた」
<市和歌山・明秀日立>校歌斉唱を終え、応援団にあいさつに向かう市和歌山ナイン(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【第94回選抜高校野球大会第8日第2試合 2回戦   市和歌山2 ―1明秀学園日立 ( 2022年3月27日    甲子園 )】 第94回選抜高校野球大会第8日は27日、阪神甲子園球場で2回戦が行われた。第2試合では2年連続8回目出場の市和歌山が4年ぶり2回目出場の明秀学園日立(茨城)を2-1のサヨナラで下し、3年ぶり4回目となる8強進出を果たした。これでベスト8が出そろった。
 市和歌山のエースで今大会最速の149キロ右腕・米田と、明秀学園日立のエース右腕・猪俣の両プロ注目投手の投げ合いとなった。米田は6回に先制を許したが、その裏打線は1死から松村、堀畑の連打で2死一、三塁とすると、寺田の左前適時打で同点。9回には寺田の中前打などで1死一、二塁から米田の右中間適時二塁打で決勝点を奪い、サヨナラ勝ちを飾った。

 米田は初戦・花巻東戦とは違い、変化球を多く使った投球で5回まで無失点。6回に先頭・本坊の右中間前二塁打と犠打で1死三塁から石川に中前適時打を浴び先制を許したが、その後も走者を出しながらも粘りの投球。141球、9安打9三振1失点で完投した。

 接戦を制した半田監督は「強豪の明秀日立さんなんで、なんとかビハインドでも食らい付いて、後半にもっていくぞという当初からの考えでしたので、0-0で何とか5回をしのげたことが良かったかなと思います」と振り返った。

 殊勲の米田については「彼の投球にきょうの勝因があるのかなと思います。ピンチも再三招いたんですけれども、勝負どころで最少失点でしのいでくれたのが良かったです」と称えた。初戦は直球主体も、この日は変化球を多く投じ、「今度はストレート、しっかり対応してくるんじゃないかという想定の中で、目先を変えて変化球をしっかり的を絞らせないようにということで組み立てたように思います」と明かした。6回は1失点でしのいだが、「ゲームが動いたことで、絶対チャンスが来るからと、後半勝負でやっていこうとアドバイスしました」と語った。

 最後は米田がサヨナラ打。「打席に入る前に、ここまでいいゲームをしてきたんだから、このチャンスで思い切ってしっかりと振り抜きなさいということで、良く振ってくれました」と喜んだ。序盤は明秀学園日立・猪俣の投球に苦しんだが「本当に丁寧な投球でなかなか糸口もつかめなかったんですけれども、うちの選手たちが粘り切ってもらって、選手が頼もしく見えました。とにかく低く、コンパクトに大振りせずにということでと伝えていました」と話した。

 4番・寺田が適時打、チャンスメークと奮闘を見せたが、「彼はこういう舞台で結果を出すために、本当に日頃からバットを振っていますんで、それが結果につながっていると思います」と賛辞を送った。今後については「一戦一戦、この勢いにのって戦っていきたいなと思います」と頂点を見据えた。

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