エンゼルス・大谷 開幕投手決定!現役最多226勝のバーランダーと投打で激突へ

2022年03月27日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 開幕投手決定!現役最多226勝のバーランダーと投打で激突へ
開幕投手に決まり、ブルペンで投球練習をする大谷。右はワイズ投手コーチ(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が5年目で初の開幕投手を務めることが25日(日本時間26日)、決まった。開幕戦は本拠地エンゼルスタジアムで4月7日(日本時間8日午前10時38分開始)のアストロズ戦で、大谷は投打同時出場する見通し。相手先発は右肘手術から2年ぶりの復活を目指す現役最多226勝右腕のジャスティン・バーランダー投手(39)が濃厚で、宿敵との戦いから22年のスタートを切る。
 遅れて参加した投手組でのウオーミングアップ後。大谷はいつものようにクラブハウス前で「壁当て」をしているとジョー・マドン監督から告げられた。

 日本投手の開幕投手は昨季のダルビッシュ(パドレス)、前田(ツインズ)以来7人目で、5年目にして自身初。指揮官は大谷の反応を「とても無表情だったよ」と苦笑いしつつ「内心では凄く喜んでいたと思うけど、彼は跳び上がって喜んだりするような男ではないから」と大谷らしい一面を明かした。日本ハム時代を含めれば15、16年以来3度目の大役。指揮官は投打同時出場予定とし「資格があるし、他の名前はそれほど議論しなかった」と説明した。

 今後は2試合程度の実戦登板を経て、4月7日(同8日)の開幕・アストロズ戦へ向かう。ア軍の開幕投手は未発表だが、地元紙などによれば、20年の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)の影響で昨季全休し、復活を目指すバーランダーが決定的。大谷にとってサイ・ヤング賞2度を誇る現役最多226勝右腕は特別な存在だ。18年5月の初対戦では3三振を喫した。「野球をやってきて、打席で見た一番速い球。ここまで品のある球というか。いくら払ってでも経験する価値のあること」と脱帽し、これぞ追い求めていた存在と興奮してもいた。打者では計6試合で対戦し、打率.235、2本塁打、3打点、5三振と名勝負を繰り広げてきたが、投手では初の投げ合いが実現する。

 キャンプイン直後、大谷は初の開幕投手へ「やってみたいなというのはもちろんある」と打ち明けていた。最近5年中、4度の地区優勝を誇る同地区の難敵アストロズは、悲願のプレーオフ進出へ叩かなければならない宿敵。大谷自身、過去4年で5試合に投げ、0勝2敗、防御率6.86と白星がない。今季は打順に入った先発投手が降板後もDHで出場を続けられる「大谷ルール」が導入される見通し。17年のバムガーナー(ジャイアンツ)以来となる、開幕投手の本塁打も期待される。初の大役には最高の相手が立ちふさがり、大きな弾みを付けるための舞台は整った。(テンピ・柳原 直之)

 《実弟は大谷びいき》大谷の開幕投手が決まり、バーランダーとの投げ合いが実現すれば、誰よりも興奮するであろう一人が実弟のベン・バーランダー氏。FOXスポーツで大リーグ取材を担当しており、熱狂的な大谷びいきで知られる。昨年のオールスター戦では大谷への初インタビューに成功し「これまでで最高級の瞬間だった」としていた。2人の初の投げ合い、果たしてどちらを応援するのだろうか。

 ◇ジャスティン・バーランダー 1983年2月20日生まれ、米バージニア州出身の39歳。オールド・ドミニオン大から04年ドラフト1巡目(全体2位)でタイガース入団。11年に24勝5敗、防御率2.40、250三振で投手3冠に輝き、サイ・ヤング賞とシーズンMVPを受賞。アストロズ移籍後の19年にも21勝で2度目のサイ・ヤング賞に輝いた。夫人はモデルのケイト・アップトン。通算226勝129敗、防御率3.33で、現役屈指の右腕として名高い。1メートル96、106キロ。右投げ右打ち。

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