田淵幸一氏 オリ中継ぎ陣盤石 ヤクルトは昨年完封高橋の復調が鍵

2022年10月22日 05:29

野球

田淵幸一氏 オリ中継ぎ陣盤石 ヤクルトは昨年完封高橋の復調が鍵
オリックス・山崎颯一郎 Photo By スポニチ
 2年連続で同じ顔合わせとなった日本シリーズ。1点差試合が5試合だった昨年に続き、「激闘再び」となるのか――。スポニチ評論家陣が勝負の行方を占い、10人のうち8人がオリックスの日本一を予想。絶対エース・山本の存在が、昨年のリベンジを果たして悲願達成への近道になるとの声が多数を占めた。
 《田淵幸一氏展望》両チームの力は拮抗(きっこう)している。投手陣の差でわずかながらオリックスに分があるか。先発は山本、宮城、田嶋、山岡の4人。何より中継ぎがいい。宇田川、山崎颯、ワゲスパック、阿部と最速150キロ超のパワーピッチャーがずらりと並ぶ。

 対するヤクルトは先発がやや駒不足で、守護神マクガフにも不安が残る。昨年のシリーズ第2戦で完封勝利を挙げた左腕・高橋の復調具合も鍵だ。2年連続の決戦。中嶋、高津の両監督は相手の手の内を知っているはず。投手の継投、交代時期のタイミングが勝敗を決するだろう。

 打線は吉田正、村上の4番打者の前にいかに走者をためるか。オリックスは福田、宗。ヤクルトは塩見、山崎の1、2番の出塁率が得点に直結する。注目は宗。思い切りのいい打撃の攻撃型の2番で、打線のつながりを生むキーマンだ。村上は徹底マークに遭うだろう。CSファイナルSでも好調だったオスナ、サンタナの両助っ人がカバーできるか。

 短期決戦。1つの四球や失策で流れが大きく変わるが、両チームとも堅実で、投打のバランスを含め非常にタイプが似ている。力が拮抗しているからこそ面白い。投手出身の監督で日本一を連覇した指揮官はセ・リーグでは過去におらず、その点は高津監督に大いに期待したい。熱戦続きだった昨年のように記憶に残る日本シリーズになるはずだ。

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