ソフト・牧原巧 候補9人超激戦区でも正捕手獲りへ一歩も引かん 「結果を出して1軍で活躍したい」

2022年12月27日 05:00

野球

ソフト・牧原巧 候補9人超激戦区でも正捕手獲りへ一歩も引かん 「結果を出して1軍で活躍したい」
秋季キャンプで打撃練習する牧原巧(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 毎週火曜日にソフトバンクのファーム情報をお届けする「筑後鷹」。第9回は来季高卒3年目の牧原巧汰捕手(20)に迫る。今秋の宮崎キャンプでは1軍未経験ながらA組(1軍)に抜てきされ藤本監督からスイングの強さを高く評価された。支配下だけで捕手はFA加入の嶺井、ドラフト6位で吉田(桐蔭横浜大)が加入し8人。捕手もこなす万能野手のアストゥディーヨもいる。牧原巧は超激戦区で、まずは2軍戦の打率3割と1軍デビューを目標に掲げた。
 高卒3年目の来季。新たなライバルが続々と入団する。22年は正妻・甲斐など捕手登録は6人だったが、牧原巧の地元、神奈川県つながりの捕手2人が加わる。DeNAからは嶺井、桐蔭横浜大から吉田。さらに内野手登録の新助っ人アストゥディーヨもメジャーでの捕手経験は豊富で、候補9人によるバトルの様相を呈している。捕手登録チーム最年少の20歳の若タカは、一歩も引くつもりはない。

 「周囲がどうではなく、自分がどうあるか。常に、いい状態にしておくのが1軍への近道。結果を出して1軍で活躍したいですね」

 同じ強打自慢として渡辺陸が22年にブレークの兆しを示したが、牧原巧も今秋宮崎キャンプではA組(1軍)入りし自慢の打撃でアピール。A組メンバーで唯一、1軍経験はなかったがケース打撃では藤本ホークスが最重要視するチーム打撃をそつなく披露した。ティー打撃でも評判だった。大股を開いたまま、下半身をかなり低くした状態で連続で球を打つ“連ティー”。牧原巧のスイングは他選手のお手本とされた。

 キャンプ総括では、藤本監督から称えられた。「一番ティー打撃で強く振れていたのが牧原(巧)。目の色を変えてやってくれて目立とうとしていた。いいこと。スイングが強いし、バットに当たるところがいいから、遠くに飛ばせる」。来季の自信となった。

 2年目の今季序盤は右肩を痛めてリハビリ組。7月から実戦復帰しウエスタン・リーグで22試合に出場、打率.196、11打点だった。「ティー打撃だけ褒められても試合で打たないと意味はない。秋に振る体力含めて、自分と向き合うことはできた。まずはファームで打率3割以上の結果を残し1軍で勝負がしてみたいですね」。

 捕手はリード、守備面も重要。牧原巧は百も承知している。「的山(1軍バッテリー)コーチには投げ方や投手との交流法を。高谷(2軍バッテリー)コーチには交流と状況判断を言われてきた」。今オフに再確認する。

 谷川原は強打、強肩、快足を生かして外野手でも起用された。捕手入団の栗原は外野手を経て、来季から内野手になる。一方の牧原巧は「自分はキャッチャー一本で勝負がしたい」と決意は固い。真っ向から超激戦区へと乗り込み、マスクをつかみにいく。

 ◇牧原 巧汰(まきはら・こうた)2002年(平14)7月13日生まれ、神奈川県出身の20歳。日大藤沢(神奈川)で甲子園出場なしも通算27本塁打。20年ドラフト3位で入団。背番号22。1メートル75、80キロ、右投げ左打ち。

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