岡田阪神 来秋ドラ1候補に「高校生四天王」大阪桐蔭・前田 148㌔左腕に密着マーク
2022年12月27日 05:15
野球
![岡田阪神 来秋ドラ1候補に「高校生四天王」大阪桐蔭・前田 148㌔左腕に密着マーク](/baseball/news/2022/12/27/jpeg/20221227s00001728123000p_view.webp)
1メートル80、78キロの細身の体から、しなやか、かつバネの利いたフォームで最速148キロの直球を投げる。カットボール、スライダー、チェンジアップも切れる。安定感、投球術も兼ね備え、高校2年の段階で、ずばぬけて完成度が高かった。2年春選抜は2試合13イニングを投げて自責点0。阪神の畑山俊二統括スカウトは同夏に視察した時点で「2年生ながら、今年のドラフトでも1位候補に入るレベル。球速、変化球の精度ともに素晴らしい」と絶賛していた。注目度の高さがうかがえる。
阪神の近年のドラフト指名傾向からも「前田1位」の可能性は高まる。17年清宮、18年藤原、19年奥川、22年浅野は「甲子園のスター」。20年佐藤輝、21年小園は「関西出身」。つまり「甲子園のスター」もしくは「関西出身」をイの一番の1位で指名してきた。抽選で外した場合はこの限りではないものの、暗黙の決まりごとが存在しているかのように、2大指標に沿って動いている。
滋賀県出身で、22年選抜優勝メンバーの前田は、実力を備えるだけでなく、阪神が求める2条件にもピタリ当てはまる。2年秋の新チームからは主将も任され、リーダーシップまで評価されている。
球団関係者は「2年夏以降は本調子ではなかったかもしれないが、結果的に明治神宮大会にも優勝した。メンタルの強さがあるのだろう。さらに成長をするのではないか」と、さらなる進化にも期待を寄せた。差し当たっての評価機会は、出場当確ランプをともしている来春選抜。全国の野球ファン同様、阪神スカウト陣もネット裏から熱視線を注ぐ。
◇前田 悠伍(まえだ・ゆうご)2005年(平17)8月4日生まれ、滋賀県長浜市出身の17歳。古保利小2年から高月野球スポーツ少年団で野球を始め、6年時にオリックスJr.選出。高月中では湖北ボーイズに所属。1年時にカル・リプケン12歳以下世界少年野球日本代表として世界一。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。2年時の春夏に甲子園出場で春優勝。明治神宮大会は2連覇。1メートル80、78キロ。左投げ左打ち。
○…阪神がドラフト1位で高校生左腕を指名・獲得すれば、1992年安達智次郎(村野工)以来になる。4球団競合の松井秀喜(星稜→巨人)を抽選で外し、外れ1位で単独指名だった。他に85年遠山昭治(奨志、八代第一)、67年野上俊夫(市和歌山商)、66年1次江夏豊(大阪学院)を合わせて過去4人だけ。86年近藤真一(享栄→中日)、09年菊池雄星(花巻東→西武)は1位競合で抽選を外した。
○…阪神は大学生の好投手も1位候補に挙げる。東洋大の最速155キロ左腕・細野晴希は12球団で争奪戦になる可能性がある逸材だ。独特の足の上げ方から右横手で最速151キロを投げる名城大・松本凌人は、評価が高いだけでなく、地元・兵庫の神戸国際大付出身。大商大の最速153キロ右腕・上田大河は将来性豊かな本格派で、3年で大学日本代表に選ばれた。野手では今年の都市対抗野球大会でタイトルを総なめにした高卒3年目のENEOS・度会隆輝もリストの高い位置に名を連ねることが確実だ。
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