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ソフトB・アストゥディーヨ お目覚め1号「開幕へ良くなってきている。自分でも自信が付いてきた」

2023年03月23日 05:30

野球

ソフトB・アストゥディーヨ お目覚め1号「開幕へ良くなってきている。自分でも自信が付いてきた」
<日・ソ>4回、ソロを放つアストゥディーヨ(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【オープン戦   ソフトバンク2―4日本ハム ( 2023年3月22日    エスコンF )】 ソフトバンクのウイリアンス・アストゥディーヨ内野手(31)が22日の日本ハム戦でオープン戦初安打となる1号を放った。出場9試合目で待望の快音だ。NPB投手のタイミングに苦しんだ愛称“亀”の新助っ人は2軍戦できっかけをつかみ、1軍再合流2試合目でアピールに成功。目覚めた亀が残り少ないチャンスで開幕1軍滑り込みを狙う。試合は先発の和田毅投手(42)が3被弾し2―4で敗れた。
 ご機嫌にウインクを周囲に振りまき、アストゥディーヨはエスコンフィールドの地下通路を通って帰宿した。

 「しっかりとタイミングを取ることを練習している。その結果かな。開幕へ良くなってきている。自分でも自信が付いてきた」

 自画自賛で振り返るのは、オープン戦9試合目の出場で放った待望の初安打初打点となる初本塁打だ。0―4の4回1死で先発・加藤貴の98キロカーブを我慢に我慢を重ねて決死の形相で振り抜いた。打球は左翼フェンスを越え敵軍の今川、清宮、万波に続く新球場4本目のソロ本塁打となった。9回2死での4打席目には中前打で初のマルチ安打もマークした。

 遊撃以外の全位置を守る超万能野手の肩書きでマーリンズから加入した。愛称は顔と体形から「亀」。器用な男だが初来日して日本の投手の球を打つタイミングに誤差があった。オープン戦は4日の広島戦から12日の西武戦まで7試合15打数無安打。見かねた指揮官は2軍行きを命じた。

 すると17日からのウエスタン・リーグ開幕の中日3連戦で覚醒。開幕戦で満塁弾を含む2安打5打点。18日には2戦連発のソロアーチを放ち、19日には3打数3安打。3試合で9打数6安打7打点と著しい復調を示した。そして北海道遠征から1軍に再合流して2試合目で1軍初アーチだ。

 「少し遅かったかな。今は反応しつつ、うまくなってきている」

 ポジティブになってきた新助っ人に藤本監督も少し安心した。「2軍で吹っ切れたもんがあるんじゃないか。自分の形で振れだしたかな」。現在つながりを欠く打線だが“亀の光明”はあった。(井上 満夫)

 《和田あれれれ…3被弾4失点》和田のエスコンフィールド初登板は5回2/3、3被弾を含む8安打4失点と崩れた。首をかしげつつ投球練習を開始すると初回無死一塁で今川に初球を同球場1号となる2ラン。2死から清宮にソロ、3回2死では万波にもソロを浴びた=写真。「どの球場でも相手と条件は一緒。投げないといけない。全部がダメでした」と反省した。登板前の午前中にはWBC日本代表が世界一となった。06年大会の決勝を知る現役唯一の左腕は「それは本当に最高です。最高の試合、最高のフィナーレだったと思います」と称えた。

 《藤本監督、打撃の不振に怒る》初のエスコンフィールド2連戦は、2試合で2得点での2連敗だった。打撃不振に藤本監督は試合後、23日のピックアップ練習を野手全員参加の練習に切り替えた。「まあ、打てんね。開幕までに、これだけ打てないなら明日は(野手)全体で練習します。主力の調子を上げてもらわないといけないから。打撃のことはバッティングコーチに聞いて」と少しおかんむりで打線の復調を願っていた。

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