阪神・ドラ1森下 狙え!開幕弾 虎新人初の偉業で“アレ”号砲や「チームのためになる1本なら」

2023年03月31日 05:15

野球

阪神・ドラ1森下 狙え!開幕弾 虎新人初の偉業で“アレ”号砲や「チームのためになる1本なら」
笑顔で開幕前日の練習にのぞむ森下(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 プロ野球は31日、セ・リーグと、先行開幕した日本ハムと楽天を除くパ・リーグ4球団が開幕を迎え、岡田彰布監督(65)が率いる阪神は京セラドーム大阪にDeNAを迎え撃つ。前売り券完売で満員となる節目の一戦に、指揮官から「アレ」のキーマンに指名されたドラフト1位の森下翔太外野手(22=中大)は「6番・右翼」でのスタメン出場が確実。オープン戦でチーム最多の3本塁打を放った背番号1には、球団初の新人開幕戦本塁打に期待がかかる。
 本当に新人なのか。人生初のペナントレース開幕を翌日に控えた森下は、緊張している様子など、みじんも感じさせなかった。フリー打撃では、普段通り…いや、それ以上のフルスイングを繰り出して躍動した。左翼席に放り込んでも、逆にボールに差し込まれても、最後まで全力でバットを振り切るスタイルは崩さなかった。

 「楽しみですね。今はリラックスできていますし、まだ緊張感はないです。ルーキーなのでフレッシュに、はつらつといきたい」

 「6番・右翼」でのスタメンが確実だが、過剰な意識も気負いもない。自然体で臨む開幕戦から、ノイジー、大山、佐藤輝の中軸トリオの後ろに控える重責を担う。チームから何を求められているのか。それは本人が一番、自覚している。

 「チームのためになる1本(目の安打)なら出したいです。打点を求めていきたい。チャンスでの1本。開幕の試合って、誰もが緊張している試合。先に1点を取るのは大切なので」

 点取りゲームで何よりも重要なのは得点。特に開幕戦という節目の試合では、先行することで試合の流れをつかむことが、いつも以上に重要になる。その手段には適時打、犠牲フライなどがあるが、その最高の形は本塁打だ。森下が何よりも追い求める打点を本塁打で挙げることができれば、それは球団初の新人開幕戦アーチという快挙になる。オープン戦で打率・314、3本塁打、8打点と“チーム3冠”の成績を残し、強心臓も持ち合わせる背番号1なら、可能性は十分と言える。

 「自分の持っている力を120%出すんじゃなく100%…もう80%くらいでもいいかなと。自分の出せる範囲の中で頑張りたい」

 自分の力以上のものを出そうとすると、かえって実力を十分に発揮できないことを知っている。DeNAの開幕投手・石田について「インコースをきっちり投げきれる投手というイメージ。それを無理に手を出す必要はなく、甘い球を狙っていきたい」と話したように体は熱く、頭は冷静に、試合に入る。「結果は後々、ついてくる。目の前の試合をしっかり勝てるように頑張りたい」。阪神の森下が、記念すべき第一歩をしるす。

 【データ】新人選手の開幕戦本塁打は14年の西浦(ヤ)まで過去13人。阪神での達成者はいない。ちなみに21年オープン戦でドラフト新人最多の6本塁打を放った佐藤輝(神)の初本塁打は、開幕2試合目の第1打席。プロ5打席目で中越え2ランを打っている。

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