ヤクルト 高橋好投で単独首位 スライダー活用で「打たせて取る」新境地 狙い絞らせず併殺の山

2023年04月22日 05:30

野球

ヤクルト 高橋好投で単独首位 スライダー活用で「打たせて取る」新境地 狙い絞らせず併殺の山
<ヤ・巨>5回、1死満塁のピンチを併殺打で切り抜けガッツポーズする高橋(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   ヤクルト3ー0巨人 ( 2023年4月21日    神宮 )】 奪三振の多いタイプだが、「打たせて取る」新たなスタイルだった。ヤクルト・高橋が奪ったのは、実に「4併殺」。要因に「曲がり球を頑張りたいなと思っていた」とスライダーを挙げた。
 6回3安打無失点で2勝目。捕手の中村に試合前「曲がり球、頑張ろうよ」と言われていた。前回12日のDeNA戦でスライダーの制球が乱れ今季初黒星。カーブのような軌道で大きく縦に落ちる球種で、この日の球速は103キロから119キロと大きく幅を持たせた。

 意識的に丁寧に投げ、緩急で幻惑した。無安打投球を続けた4回1死まで、55球のうち13球使った。スライダーが頭にある打者には、150キロ超えの直球で差し込み、詰まらせる。全て1死から奪った4併殺の決め球は、直球2、スライダー1、チェンジアップ1と狙いを絞らせなかった。「打たせて取るという投球もできるな、と思った。引き出しを多く持ちたい」。9回の田口の併殺も含め1試合5つは球団最多タイ記録。昨年、規定投球回未到達ながらリーグ10位の113奪三振だった高橋にとっても4併殺は自身最多だ。

 新境地を開き、チームは3連勝で10勝にリーグ一番乗り。単独首位に浮上した。

 DeNA・今永とともに侍左腕の好投。「自分も頑張りたい。(プロ初の)2桁勝ちたい」。新たな球種の習得にも引き続き取り組んでいく。(神田 佑)

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