100球の“壁”超えた42歳ソフトバンク・和田 甲子園初黒星もイキイキ「これに慣れていけば」

2023年06月17日 05:00

野球

100球の“壁”超えた42歳ソフトバンク・和田 甲子園初黒星もイキイキ「これに慣れていけば」
<神・ソ>ソフトバンク先発・和田(撮影・岸 良祐)  Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク1-4阪神 ( 2023年6月16日    甲子園 )】 和田が“壁”を超えた。ソフトバンクは16日の阪神戦で、先発の和田毅投手(42)が、6回4失点ながら21年6月6日の阪神戦以来の100球超えとなる103球の奮投を見せた。甲子園のシーズン成績が2戦2勝無失点と相性抜群だった舞台で自身の連勝は4で止まったが、今後につながる投球となった。チームの連勝も3で止まり、残り2試合を残し交流戦優勝の可能性が消滅した。
 悔しさだけではなかった。聖地で光明もあった。和田は1―4の6回2死で最終打者の梅野を右飛に斬って6回4失点で降板。4月26日楽天戦からの連勝は4で止まったが今季2度目、6回を投げ切った。球数は2年ぶり3桁となる103球。くしくも21年6月6日、甲子園の阪神戦で109球を投げて白星を挙げて以来だった。

 「(球数は)投げていかないと、いつも80球で降りてしまうと80球で疲れてしまう体になってしまう。本当に100球投げられて、これに慣れていけば次回はもっともっと、抑えられることが増えればいいと思う」

 甲子園でのシーズン3度目登板で15イニング無失点だった記録は途切れた。3回までは完全投球。ただ4回先頭・近本から連打された後に四球。無死満塁で今季の満塁打率10割を誇る4番の大山を144キロ直球で浅い右飛に斬るも、続くミエセスに中犠飛。無失点イニングは18で止まった。「あの犠飛は、失投です」。悔やむしかなかった。同2死一、三塁で続く佐藤輝を一直に斬ったが続く3度目の対戦でやられた。

 「原口くんに対しても悪い球じゃなかったが。佐藤くんには(捕手に)首を振って投げた球。悪い球じゃないけど素晴らしい打撃をされた」。1―1の6回2死一塁で代打・原口に直球を中二塁打され勝ち越された。なおも同二塁で佐藤輝。「よく投げたけど、次の打者を考えてくれたら良かったかな。指示も出してたんやけどね」。藤本監督も悔やむ1球がフルカウントからのチェンジアップ。右翼席に運ばれて、勝負はほぼ決まった。

 42歳和田は今季2敗目。1学年上のヤクルト石川の交流戦最多28勝に並ぶチャンスは来季に持ち越された。さらに連勝は3でストップし、残り2試合で交流戦優勝の可能性も消えた。「自分の力不足かな。もっともっと力を付けていかないと」。チームの悔しさも代弁しているようだった。(井上 満夫)

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