イチ氏 50歳、成長イチじるしい!! 高校野球女子選抜に完封、“最速”更新138キロに初安打

2023年11月22日 05:20

野球

イチ氏 50歳、成長イチじるしい!! 高校野球女子選抜に完封、“最速”更新138キロに初安打
<高校野球女子選抜・KOBE CHIBEN>力投するイチロー氏(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(50)が率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」と「高校野球女子選抜」の試合が21日、東京ドームで行われた。対戦は通算3度目で同球場では2年連続開催。イチロー氏は今年も先発して116球を投じて2年ぶりの完封勝利を挙げ、2年連続で参加した本紙評論家の松坂大輔氏(43)は「4番・遊撃」で出場し4打数1安打だった。
 何度も右太腿裏をさする。痛みは限界だった。9回2死。イチロー氏は最後の打者を一ゴロに斬り、大きく息をついた。

 116球で9三振も奪い3年連続の完投勝利を2年ぶりの完封で達成。「僕がマウンドから降りることはありえない。それでしか僕の思いは伝えられない」と言った。

 4年目を迎えた高校球児への野球指導。高校野球女子選抜とは3年連続3度目の対決だ。試合前のフリー打撃は39スイング中、圧巻の11本の柵越え。3年連続で先発マウンドに上がると初回から魅せる。この対決で2年前に記録した最速135キロを3キロも超える138キロを記録。衰え知らずの投球で序盤からファンの視線を集めた。

 アクシデントは5回打席だ。対決3試合目、通算9打席目で初安打となる右中間二塁打を放った際に右脚を痛めた。その後は右脚をかばうようなフォームに。8回に二塁内野安打を放った際もバランスを崩したが、最後までマウンドを守り「あれで左脚がいかれたらアウト。ギリギリもってくれた」と笑った。

 日米通算4367安打を放ったレジェンドは現役時代と同様に今もストイックに練習を続け、10月22日に50歳となっても進化を見せる。

 試合後のインタビューでは「僕ね、プロでそこそこヒット打ってきたんですよ」と冗談交じりに語り、過去2度の対戦で無安打だったことに「もう、この2年が悔しくて悔しくて、打者としては何としても1本、打つ目標を掲げていたのでめっちゃうれしい」と野球少年のように目を輝かせた。

 松坂氏には投手復帰を希望し「来年51歳だし(現役時代につけた)51番をつけてやろうかな。(大輔が投手なら)ショートを守ろうと思います」と語り、集まった9399人のファンを沸かせた。オリックス時代も、メジャー時代も、そして今も野球に真剣に向き合うイチロー氏がいる。(柳原 直之)

 ▽イチロー氏と女子野球 対戦は今年が3度目。初対戦は21年12月18日(ほっと神戸)で、先発したイチロー氏は9回147球を投げて4安打で完封勝利。最速は135キロで17三振を奪った。

 昨年は11月3日に東京ドームで開催。イチロー氏は9回130球を投げて2安打1失点、14奪三振の完投勝利を挙げ「(体は)ボロボロです」。打っては4打数無安打だった。

 初参戦の松坂大輔氏は今年と同じ「4番・遊撃」で出場。3安打1打点をマークした。

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