プロで見返す!阪神ドラ1・下村、神宮大会敗戦でネット上の厳しい言葉にも「期待されているってこと」

2023年11月22日 05:15

野球

プロで見返す!阪神ドラ1・下村、神宮大会敗戦でネット上の厳しい言葉にも「期待されているってこと」
チアに囲まれた(中央左から)青学大の下村、中島、常広(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 無類の反骨精神ではい上がる!阪神からドラフト1位指名を受けた青学大・下村海翔投手(21)が21日、同大で行われた東都大学リーグ秋季優勝報告会に出席した。前日の明治神宮大会決勝の慶大戦では8回に先制の押し出し四球を献上。惜敗を喫して試合後には号泣も一夜明け、既にプロでの飛躍に目は向けられていた。
 「いつまでも引きずっているわけにはいかない。こうやってプロの舞台で勝負できるチャンスをいただいた。逃げるんじゃなくて、これからも勝負していきたい」

 敗戦投手となった屈辱を味わった前夜も、選手寮で自身の投球映像に視線を向けた。うまくいかなかったときこそ、その日の反省を自らに課してきたからだ。「見ないでほったらかしにしていると、それこそ逃げているんじゃないかなって。客観的に自分を見られないと成長できない」。大学で続けてきた“恒例行事”をやり通し、「焦りが感じられたり、普段の自分とは違うものがあった」と窮地での平常心の維持を、今後の課題に挙げた。

 手本とする存在がメジャーに挑戦する山本由伸だ。威風堂々としたマウンドでの立ち振る舞いや、テレビ画面越しでも伝わるオーラに魅了された。「ああいうふうに見えるのは、それまでの取り組みやチームからの信頼度であったり、全て重なってああ見えていると思う」。史上初となる3年連続の「投手4冠」を誇る球界のエースのように全幅の信頼を寄せられる投手が目標だ。

 神宮大会決勝後にはネット上で自身への厳しい言葉も目にした。それさえも活力に変換。「自分に対しての愛情というか、期待されているってこと。いろんな失敗を乗り越えて一つ一つ成長できていければ」。必ず立ち上がる――。戦国東都で培った打たれ強さを武器とする大器が次のステージで大輪の花を咲かせる。(阪井 日向)

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