広島・新井監督 オフの取り組み3カ条<1>考えるより実践<2>フィジカル鍛えろ<3>ライバル意識しろ

2023年11月22日 05:45

野球

広島・新井監督 オフの取り組み3カ条<1>考えるより実践<2>フィジカル鍛えろ<3>ライバル意識しろ
選手らとハイタッチする広島・新井監督(中央) Photo By スポニチ
 広島は21日、今月6日にスタートした宮崎・日南での秋季キャンプを打ち上げた。首脳陣に提出したレポートをもとに、各選手は課題と向き合い、濃密な16日間を過ごした。新井貴浩監督(46)はオフシーズンを迎えるにあたり、大切な3カ条<1>「考えるよりも実践」<2>「フィジカルを鍛えろ」<3>「ライバルを意識しろ」の重要性を説いた上で、チームの底上げへ若手の成長に期待を寄せた。
 新井監督は日南での16日間を振り返り、「100点満点でしょう」と胸を張った。今秋キャンプは侍ジャパンとの練習試合に加えて紅白戦も6試合実施。実戦漬けの日々に充実感を漂わせた。

 「各自がしっかり課題に取り組んでいるなというキャンプだった。自分が想像していた以上に実戦での対応力というのも付いているなと思った」

 藤井ヘッドコーチの発案で、キャンプイン前には選手たちにレポートを提出させていた。各選手に自らの課題を把握させることが狙いだった。一方で指揮官は高卒1年目の内野手・内田や今季11本塁打を記録した末包にも直接指導するなど、精力的に若手の課題克服をサポート。黒田博樹球団アドバイザーも駆けつけ、投手陣に助言を送るなど、有意義な時間を過ごした。

 ただ、ここからは本格的なオフシーズンに突入する。来年2月の春季キャンプへ向けて指揮官はオフの取り組み方について言及。その中でもより重要な3カ条を選手に説いた。

 <1>考えるよりも実践「頭で考えてというより、実践あるのみ。練習を継続していくのは当然。考えてアプローチしていくのも大切だけど、継続してやってもらえれば」。今秋に取り組んだことを貫き、実践することの重要性を強調した。

 <2>フィジカルを鍛えろ「フィジカルも伸ばしてほしい。若い選手は短期間で成長する。そういう姿を楽しみにしたい」と肉体面の強化で成長を求めた。

 <3>ライバルを意識しろ「バチバチに意識し合って、刺激し合ってやってもらいたい。ライバルより“俺が上にいっているぞ”と思って、シーズンオフを過ごしてもらいたい」

 チームでは国内フリーエージェント(FA)権を行使した西川の移籍は決定的。外野の枠も1つ空くことから、末包を筆頭に、中村貴、田村、中村健らの熾烈(しれつ)争いが予想される。現時点でレギュラーは白紙なだけに新戦力の台頭にも期待が膨らむ。

 「2月1日に(春季キャンプが)スタートしたときに“さらに良くなっているな”という姿を見たい」

 オフも競争は続く。来春、誰が成長した姿を見せてくれるのか、今から楽しみだ。(長谷川 凡記)

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