由伸の300億円超争奪戦ゴング MLB公式サイトはヤンキース予想「このオフ最重要選手は山本」

2023年11月22日 05:30

野球

由伸の300億円超争奪戦ゴング MLB公式サイトはヤンキース予想「このオフ最重要選手は山本」
オリックス・山本由伸 Photo By スポニチ
 大リーグ機構(MLB)は20日(日本時間21日)、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指すオリックス・山本由伸投手(25)を、全30球団に契約可能選手として通知。米球団との交渉は米東部時間21日午前8時(同21日午後10時)解禁となり、争奪戦がスタートした。米メディアは山本はヤンキース、エンゼルスからFAの大谷翔平投手(29)はドジャース、山本と同システムでメジャー移籍を目指すDeNA・今永昇太投手(30)はメッツを移籍先に挙げた。
 総額2億ドル(約300億円)超とされる、侍エース争奪戦のゴングが鳴った。山本が契約可能選手として全30球団に通知された20日(日本時間21日)、大リーグ公式サイトが改めて注目度の高さを指摘。「大谷が今オフのNo・1だが、このオフ最も重要なFA選手は山本かもしれない」と市場の最重要選手であると認めた。

 交渉期間は21日から米東部時間来年1月4日午後5時(同5日午前7時)までの45日間。山本の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏はGM会議開幕の7日に「多くの球団に先発投手の需要がある」と自信を見せていた。12球団参戦が予想され、日本選手渡米時では史上最高額の2億ドル超の攻防がスタートした。

 大リーグ公式サイトは主なFA選手の移籍先予想も展開。山本の移籍先には剛腕コール以外の先発投手補強が急務のヤンキースを挙げた。

 他には大谷がドジャース、そして山本と同じポスティングシステムでメジャー移籍を目指すDeNA・今永はメッツと予想。大谷は5億ドル(約740億円)、今永は総額6800万ドル(約100億6400万円)前後の条件が見込まれている。

 山本争奪戦開始のタイミングで、3月のWBCで世界一奪還に貢献した侍戦士3人衆が改めて移籍市場の中心的存在に挙がった。

 山本争奪戦はFA選手にも大きな影響を与える。米メディア「ジ・アスレチック」は「獲得した球団は向こう10年、エースに困らない」と指摘。さらに同メディアの名物記者ケン・ローゼンタール氏は「25歳の山本の争奪戦に敗れると、いくつかのチームは戦力構想が狂う可能性がある」と分析した。

 右肘手術の影響で来季はDH専念となる大谷も同様。山本争奪戦に敗れた球団が補強方針を転換し「大谷にとって市場の状況を改善することになるかもしれない」と契約条件再設定のきっかけになるとした。

 大リーグ公式サイトも「他の先発投手は、山本の契約を待つことで、投手の移籍市場の動きを見極めようとするはず」と分析。球団、ファンだけでなく、FA選手にとっても山本獲得レースの行方は要注目となる。

 ≪大谷にシャーザーが「勝ちたければ」レンジャーズ勧誘≫通算214勝右腕のレンジャーズ・シャーザーが、野球専門番組「ファウル・テリトリー」に出演。エンゼルスからFAの大谷へ「お金は素晴らしいが、勝つことはもっと良いこと。勝ちたければ(レ軍移籍は)お金よりも良いと約束します」とラブコールを送った。

 エ軍と同地区のレ軍は今季、球団創設初のワールドシリーズ制覇。固定されたDHが不在で、大谷の移籍先候補に挙がり、投手復帰する25年以降はシャーザー、デグロムらと強力先発陣を形成する可能性がある。

 シャーザーの来季年俸は4333万ドル(約64億1284万円)。現時点でメジャー最高年俸となっている。

 ≪オリに47億円か≫▽ポスティングシステム 海外FA権の取得前に大リーグに移籍する制度。現在は以前のように入札制ではなく、獲得を希望する全球団と交渉できる。申請期間は12月15日まで。申請手続き後、交渉期間は45日間。

 日本球団への譲渡金は選手が契約で保証される額により変動。保証額のうち2500万ドル(約37億円)までの部分の20%、2500万ドルから5000万ドル(約74億円)までの部分の17・5%、5000万ドルを超えた部分の15%の合計。

 仮に山本が総額2億ドルで契約した場合、3187万5000ドル(約47億1750万円)がオリックスに支払われる。

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