ソフトバンク・小久保監督が飛距離に驚き「50本行くかも」 近藤に今季の自己最多26発から倍増を期待

2023年11月22日 06:00

野球

ソフトバンク・小久保監督が飛距離に驚き「50本行くかも」 近藤に今季の自己最多26発から倍増を期待
ソフトバンク・小久保監督(左)とラウンドする近藤(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 ソフトバンク小久保裕紀監督(52)が21日、福岡県内で行われた球団納会ゴルフに参加した。同組で回った近藤健介外野手(30)を来季の主軸として期待し、今季26本塁打で更新したキャリアハイのほぼ2倍となる50本塁打を追い求めるよう促した。加入初年度に本塁打王、打点王、最高出塁率の「3冠」に輝いた球界屈指の巧打者は、指揮官からの発奮材料の体現へさらに士気を高めていた。
 小久保監督が近藤との関係をさらに強固なものとした。10月23日の1軍監督就任会見後のペイペイドームでの秋季練習以来の再会。同組のラウンドで交流を深め、近藤の明るい性格だけでなく野球とは逆の右打ちでの“飛距離”に、うなった。

 「右でもすごい飛距離にびっくりした。素晴らしい。止まっている球でもうまかった」

 昼食中には本職の左打席での感じたことを伝え、打撃談議も交わしたという。近藤の本塁打数は日本ハム在籍時の21年の11本が最多だったが、FA加入初年度の今季は飛躍的に伸びて26本。初の本塁打王にも輝いた。そのセンスを「長打を増やすと言って飛距離は伸ばせない。ヒットメーカーは崩れるけど両立した。珍しいタイプ」と称えるとともに、来季の量産にも確信めいていた。

 「今年がきっかけとなって十分、30本打てる力があると思うし、11から26、この計算だと50本行くかも。追い求めていいと思う」

 この日のラウンドは近藤、柳田、中村晃とホークス自慢の強打者と回った。近藤は前半の49が響きスコアは「85」。ベストの「74」に遠く及ばなかったが、表彰式後には「やっぱり、長打は得点になりやすいですし、今年の土台から、もちろん、常に高みを目指していきたいですね」と新指揮官の思いに応える気概を示した。

 小久保監督は「もちろん2人を中心に考えている」と近藤、柳田の2人は不動の主軸として期待する。今季の藤本ホークスで、ともに4番を張ってきたが、新打順に関しては構想中だ。「4番を誰にするとかは決めていないが1年間、試合に出ることを求めると思う」。試合に出続ける選手こそ、新監督が求める“レギュラー”だ。

 実際、2人はともに今季レギュラーシーズン143試合すべてに出場を果たした。もちろん近藤は来季は全試合出場だけでなく「監督さんが求められるようなプレーを体現できるようにしたい」と状況に応じた打撃で、V奪回へのタクトを振るう指揮官の期待に沿うつもり。濃密な意思疎通ができたラウンドとなった。 (井上 満夫) 

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