日本ハム・鍵谷 ケガ経て古巣で育成契約から剛球復活だ!伏見との“道産子バッテリー”も誓う

2023年12月12日 06:00

野球

日本ハム・鍵谷 ケガ経て古巣で育成契約から剛球復活だ!伏見との“道産子バッテリー”も誓う
キャッチボールで汗を流す鍵谷 Photo By スポニチ
 巨人から育成選手契約で日本ハムに復帰した鍵谷陽平投手(33)が“原点回帰”で故郷・北海道へ舞い戻る。プロ入り当初は150キロ超の直球で押し込むスタイルだったが、一昨年オフから度重なるケガの影響で、球速は140キロ台前半と低下。ケガも癒えた来季はかつての剛球を取り戻し、同学年である伏見寅威捕手(33)との“道産子バッテリー”を組むことを誓った。
 150キロ超連発のパワーピッチがよみがえるか――。育成選手として古巣で復活を目指す鍵谷が、一歩ずつ着実にカムバックへの歩みを進めている。

 「もう一度、若い頃のようなストレートを投げられるように。ケガもしてしまい、そこからなかなか球威や球速を戻し切れていない。そこをしっかり戻せば、もう一度戦える」

 21年12月、ランニング中の右ふくらはぎ肉離れから不運は始まった。翌春のキャンプ終盤にようやくブルペン投球を開始も今度は左脇腹を肉離れ。「結局、昨年と一昨年でずっと悩まされてきたのが左脇腹。投げる最後のもうひと踏ん張りのところでひねれないというか、思いっきり投げられなかった」。同年4月13日のロッテ2軍戦では投手ライナーが右腕直撃。衝撃で右肩周りの筋肉が硬直し、球速は140キロ台前半まで落ちた。

 ただ、チームに求められる以上は投げなくてはいけない。それまでの直球で押すスタイルから一変。腕を少し下げ、ツーシームやスプリットなど変化球でかわすスタイルで投げ続けてきた。それが最善ではあったが、鍵谷は「自分の中でだましだましなピッチングだった」。その場しのぎの投球スタイルには別れを告げ、古巣で原点の剛球を取り戻す。

 新たな目標もある。同学年であり、同じく道産子の伏見とバッテリーを組むことだ。「まずはしっかりと2桁の背番号を勝ち取って、公式戦で皆さんの前で寅威とバッテリーを組めれば一番良い形かな」。ファンの記憶に残る150キロ超の力強い直球を取り戻し、鍵谷はエスコンのマウンドに立つ。(清藤 駿太)

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