DeNA7年目中川虎が初勝利 まゆげなき高校時代から成長した一家の主の夢は未来の守護神!

2024年06月02日 08:46

野球

DeNA7年目中川虎が初勝利 まゆげなき高校時代から成長した一家の主の夢は未来の守護神!
<日・D>8回に登板した中川虎(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 1日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で8回に救援登板しプロ初勝利を手にしたDeNA・中川虎大(こお)投手は、7年目。試合後の第一声は「ここまで凄く長かったので実感が湧かない」だった。
 17年育成ドラフト1位で箕島(和歌山)から入団。同校はロッテ・吉井理人監督をOBに持つなど甲子園春夏4度優勝の古豪だ。

 だがその野球校の3年間、中川虎は「まゆげ」が薄い時代を過ごした。ちょっとクセのある高校球児。記者は本人に「本当にまゆげがなかったの?」と聞いたことがあるが「そうですよ」という回答。当時の写真を探すと確かに「まゆげが薄い」ヤンキー、中川虎の写真を見つけることができた。

 だが根が素直な球児は、同校で野球力を発揮しプロの世界に飛び込んだ。そして自身の努力で支配下登録選手となった。

 22年9月に、高校時代から交際していた夫人と婚姻届を提出。今や、奥さまと2匹の愛犬を支える「一家の主」だ。その責任感が、球界での台頭への意欲とつながっている。

 初勝利当日、記者は早出練習で汗を流す中川虎を見つけた。「早出練習というと野手陣の打撃練習のイメージが強いけど、投手陣も取り組んでいるんだよね」と声をかけると、「そうですよ。ランニングしたり、ストレッチしたり。準備しています」と北の大地で大粒の汗を流しながら応えてくれた。そして「今日も頑張って」という声をかけて別れると、右腕は約6時間後には「初勝利」の取材を受けていた。

 150キロ後半の快速球とフォークが武器の24歳。目標は160キロ超えで将来の守護神も「ひそかに狙っています」とニヤリと笑う。

 「初勝利、おめでとう」という連絡にもしっかり返事をくれる若き右腕の将来の躍動に、記者は思いをはせている。(大木 穂高)

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