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ソフトバンク・佐藤直 激震チーム救った 支配下登録即先発で躍動 「柳田塾のおかげ」離脱の師匠に感謝

2024年06月02日 06:00

野球

ソフトバンク・佐藤直 激震チーム救った 支配下登録即先発で躍動 「柳田塾のおかげ」離脱の師匠に感謝
<ソ・広>3回、今宮の適時打で生還し、ナインの出迎えを受ける佐藤直(中央)(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク2-0広島 ( 2024年6月1日    みずほペイペイ )】 首位・ソフトバンクは1日、広島を2―0で下し、3カードぶり勝ち越しを決めた。同日に育成から支配下に登録された佐藤直樹外野手(25)が「1番・中堅」に抜てきされて躍動。3回に先制のホームを踏むと、今季初安打、初盗塁もマークした。前日に負傷交代した柳田悠岐外野手(35)は右太腿裏の筋損傷で全治約4カ月の重傷だったと判明。佐藤直は自主トレで師事した柳田への感謝の思いを胸にプレーし勝利に貢献した。
 鷹ファンからの大歓声を浴び、こみ上げるものがあった。育成から支配下に緊急昇格した佐藤直が「1番・中堅」に抜てきされ、即ヒーローとなった。お立ち台で「この(みずほ)ペイペイドームに立てていることを幸せに感じます」とかみしめた。

 0―0の3回、先頭打者として突破口を切り開いた。遊撃へのゴロで懸命に走った。俊足に焦った相手の悪送球を誘い、二塁まで進んだ。続く今宮が「直樹の全力疾走を見て、自分もつないでチャンスを広げたいと気合が入りました」と右前適時打。先制のホームを踏んだ佐藤直は4回には広島先発・玉村から右前打を放ち、直後に盗塁も決めた。

 19年ドラフトで1位指名されたが、昨オフに戦力外になり、育成選手として再契約した。自主トレで師事したのが柳田だった。技術面はもちろん「人として成長しないといけない。ギータさん(柳田)の人間性だったりを学びたいと思った」という。常にポジティブな背番号9の姿勢から、楽しく取り組むことを心がけるようになった。悔いのないように一日一日を大切に過ごすことを意識。ウエスタン・リーグでは打率・340、2本塁打、16打点、10盗塁をマークした。

 師匠の負傷離脱には大きなショックを受けながらも感謝の思いを込め「柳田塾のおかげで支配下登録されることになりました。早くギータさんが治って一緒にプレーできるのを楽しみにしてます」と連絡した。「これはおまえが頑張ったからじゃけえ。また戻って一緒にプレーしよう」と温かい返信があったと明かした。

 柳田は長期離脱が確実だ。打順は4番・山川、5番・近藤を維持して、柳田が座っていた3番には栗原が入った。試合前には小久保監督がミーティングを行い、「柳田の穴は埋めようとしなくていい。個々が代えの利かないプロフェッショナルになってください」と選手たちに呼びかけた。

 セ・リーグ首位の広島に連勝し、3カードぶりの勝ち越しを決めた。主砲が戻る日までチーム一丸で戦っていく。(木下 大一)

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