【辻発彦氏 視点】サインを見た次の瞬間にもう投げている 意思統一ができている菅野と小林

2024年06月02日 17:17

野球

【辻発彦氏 視点】サインを見た次の瞬間にもう投げている 意思統一ができている菅野と小林
<西・巨>3回、源田を空振り三振に仕留める菅野(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 巨人は敵地で西武相手に今季最多タイの14安打を放って7得点を挙げ、連敗を阻止。3カード連続の勝ち越しを決めて貯金4とした。交流戦は4勝2敗。菅野智之投手(34)が2日の西武戦(ベルーナD)で今季8度目の先発登板。7回4安打無失点の好投で、5月11日のヤクルト戦(神宮)以来22日ぶりとなる無傷の今季5勝目を挙げた。
 巨人・菅野と小林のバッテリーは息ぴったり。サインを見た次の瞬間にもう投げている。2人の間で意思統一ができているから投球のテンポがいい。

 ピンチを迎えても配球の妙で点を与えない。3回2死三塁、打席に源田。フルカウントになってから、粘っこい源田をどう攻めるかと思ったら6球目内角にズバッと153キロ直球。ファウルを取ると最後は外角に129キロカーブで空振り三振。緩急とコースを駆使した配球に源田はお手上げだった。

 相手打者は菅野の制球がいいことを知っている。だからぎりぎりのコースに来ることを前提に待っている。だが菅野はそれを利用してボールになる球を振らせたり、緩急を使って狙いを外す。若いライオンズ打線は完全に手玉に取られていた。無傷の5勝、今年の菅野は“負けない投球”ができている。若手に影響力のあるベテランの復活は頼もしい。

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