早大 完全V王手 ドラフト候補の吉納が2発4打点 単独最多47度目頂点へ今日決める!

2024年06月02日 04:55

野球

早大 完全V王手 ドラフト候補の吉納が2発4打点 単独最多47度目頂点へ今日決める!
<早大・慶大>試合を制しポーズを決める早大・伊藤樹(左)、吉納(撮影・大城 有生希)  Photo By スポニチ
 【東京六大学野球第8週第1日   早大8-1慶大 ( 2024年6月1日    神宮 )】 早大が完全優勝に王手をかけた。早慶戦の1回戦が行われ、早大が8―1で慶大に先勝。今秋ドラフト候補の吉納翼外野手(4年)が、2本塁打4打点の活躍を見せた。早慶戦での1試合2本塁打は、19年秋の慶大・郡司(現日本ハム)以来9季ぶり。2日の2回戦で勝てば、勝ち点5で20年秋以来7季ぶり、法大を上回るリーグ単独最多の47度目の優勝が決まる。敗れた慶大は3位が確定した。
 打席に向かう吉納に、声が飛んだ。「あと2点取れたら間違いなく勝てる。ひょっとしたらベストナインも獲らせてもらえるかもしれない。この春一番の集中力でいけ!」。小宮山悟監督が期待した5―0の6回2死二、三塁。左腕・荒井の143キロ直球を、バックスクリーンへ運んだ。

 「絶対、打ってやるって気持ちだった。本当に気持ち良かった。打った時の歓声は死ぬまで絶対に忘れない」

 勝ち点を挙げれば優勝が決まる一戦に、7年ぶりの満員、3万人の大観衆が集結。3番を担う左打者は、1―0の3回に逆方向の左翼へ2号ソロ。そして6回のダメ押しの3号3ランで、本塁打リーグトップに立った。

 前回優勝は20年秋で、小宮山監督の初優勝。両校優勝がかかった早慶戦は、蛭間(現西武)が1回戦の7回に決勝2ランを放ち、2回戦は9回2死からの逆転2ランで優勝を決めた。蛭間も背負った早大で野手のリーダーが背負う背番号1を受け継ぐ吉納が、7季ぶりの頂点への王手に導いた。

 昨冬、侍ジャパン大学日本代表候補に選ばれたドラフト候補。だが、今季はここまで打率・229、1本塁打と不本意だった。前夜は蛭間も出場した西武―巨人戦を寮でテレビ観戦。通算478号を放った西武・中村剛から「無駄なくスイングする」と不振脱却のヒントを得て実行した。

 「慶応との意地のぶつかり合い。早慶戦に憧れて入学したので絶対に活躍したい」という舞台で大爆発。「明日、絶対に優勝する。ここから自分がチームを日本一に必ず導きたい」。47度目の頂点も自分のバットで決めてみせる。(柳内 遼平)

 ◇吉納 翼(よしのう・つばさ)2002年(平14)8月16日生まれ、愛知県春日井市出身の21歳。東邦(愛知)では2年春に甲子園出場。明石商(兵庫)との準決勝で本塁打を放つなど優勝に貢献した。早大では1年春からリーグ戦に出場し、昨冬には侍ジャパン大学日本代表候補に選出。1メートル80、87キロ。右投げ左打ち。

 ▼DeNA・稲嶺茂夫スカウト(2本塁打した早大・吉納に)引きつけて強く叩ける。タイプ的には蛭間(西)。足も肩もあるし、プロで勝負できる力がある。

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