立岡「やっと前に進めるな」 重傷負った球場で走攻守に躍動、744日ぶりV打&2572日ぶり猛打賞

2024年06月02日 19:01

野球

立岡「やっと前に進めるな」 重傷負った球場で走攻守に躍動、744日ぶりV打&2572日ぶり猛打賞
<西・巨>8回、元山の飛球を好捕した立岡 (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【交流戦   巨人7―1西武 ( 2024年6月2日    ベルーナD )】 巨人の立岡宗一郎外野手(34)が2日の西武戦(ベルーナD)で744日ぶりV打を含む3安打を放って2572日ぶり猛打賞。守備ではスライディングキャッチの超美技、走塁では気迫の本塁ヘッドスライディングなど、重傷を負った“因縁の球場”で攻守に躍動してチームの快勝に大きく貢献し、悪夢のような記憶を自ら吹き飛ばした。
 「9番・中堅」に入って4試合連続の先発出場。5回、2死二塁で入った第2打席で先制の左前適時打を放つと、これが決勝点となった。7回の第3打席では左前打を放ち、三塁まで進むと暴投で気迫のヘッドスライディングによりホームイン。9回の第4打席でも左前打を放ち、一気に猛打賞達成となった。

 8回の中堅守備では2死一、二塁で元山の放った安打性の飛球を前進してダイビングキャッチする超美技も見せた34歳。決勝打は2022年5月20日の阪神戦(甲子園)以来744日ぶりで、猛打賞は27歳の誕生日だった2017年5月18日ヤクルト戦(東京D)で3安打して以来2572日ぶりだった。

 立岡は2022年6月9日に行われた西武戦(ベルーナD)の守備中にチームメートの丸と交錯して担架で運ばれ、左膝前十字じん帯損傷で手術を受けた。

 育成契約を経て、今年5月21日に2年ぶりの支配下登録&出場選手登録。大ケガをした因縁の地で4打数3安打1打点2得点と走攻守で躍動し、かつてチームメートだった阿部慎之助監督(45)も「らしさがやっと出て来たなと思うし、もともとあれくらいはできる選手なのは知ってるので」と大喜びだった。

 立岡との試合後の一問一答は以下の通り。

 ――今日の試合に関して。
 「(放った安打)3本全部点に絡んだんで、9番だし、丸さんがいい状態なのでああいう形で出れば、やっぱああいう攻撃になると思うんで。なんでも出なきゃなって感じです」

 ――守備でも走塁でもいいプレーがあった。
 「今日みたいになれば一番いいんですけど、なかなかそうはいかないと思うんで。先頭で打席に立つ時とかは意識するようにしてます」

 ――7回には暴投でホームにヘッドスライディング。
 「まぁ、ヒットと同じぐらい、僕は走塁はうれしいですね。ああいう判断で(点を)取れる持ち味は、売りにしてこだわり持ってるところなんで。今日は良かったです」

 ――打席での状態は。
 「良くなってきてるなっていうのは(感じている)。電光掲示板の打率は見ないようにずっとしてたんですけど。3本打った後、初めてチラっと見ましたけど。そんな感じです」

 ――初戦で「乗り越えないといけない」と言っていた場所でこれだけの活躍ができたっていうのは。
 「そうですね。やっと前に進めるなっていう感じがします」

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