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京都国際が初めて決勝進出 最速144キロ左腕・中崎「非常に大きい」 智弁和歌山と激突

2024年06月02日 05:30

野球

京都国際が初めて決勝進出 最速144キロ左腕・中崎「非常に大きい」 智弁和歌山と激突
<京都国際・天理>京都国際・中崎(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【高校野球春季近畿大会準決勝 ( 2024年6月1日    明石トーカロ )】 京都国際(京都1位)は、天理(奈良1位)を5―1で下し、春秋通じて初の決勝進出を決めた。智弁和歌山(和歌山1位)は、須磨翔風(兵庫2位)から12点を挙げる大勝。勝ち上がった両校が2日に行われる決勝(明石トーカロ)に臨む。
 京都国際が重かった「4強の壁」を動かした。近畿大会は、21年の中川勇斗(現阪神)、23年の杉原望来(現広島)とプロ入りした先輩を擁した春も準決勝敗退。最速144キロ左腕の中崎琉生(3年)が1失点完投勝利で初優勝に王手をかけ、「準決勝で勝ったことがなかったので、非常に大きいことだと思います」と胸を張った。

 4月に高校日本代表候補選手の強化合宿に参加した。そこで広陵(広島)の高尾響(3年)の投球に驚かされた。「日本を代表する投手だと思った。体重移動、股関節の使い方を見て学んだことが今日に生きた」。初回1死、左中間への安打から9回先頭の内野安打まで打者25人連続無安打。春に磨いた球威は、奈良大会決勝で18点を挙げた強打線にも通用した。

 今春選抜は初戦敗退。試合前、小牧憲継監督が「見たことのない景色を見られれば、京都国際は進化できる」と選手に呼びかけた。現在5年連続でプロ野球選手を輩出。好選手を生む高校から、近畿屈指の強豪校への階段を着実に上がっている。 (河合 洋介)

 ◇中崎 琉生(なかざき・るい)2006年(平18)8月19日生まれ、兵庫県西宮市出身の17歳。小2から高木野球団で野球を始めて投手。中学では関メディベースボール学院中等部に所属。京都国際では1年秋から背番号11でベンチ入りし、2年秋から背番号1。50メートル走6秒5、遠投95メートル。1メートル77、78キロ。左投げ左打ち。

 《猛攻16安打で2年ぶり決勝》智弁和歌山は16安打12得点の猛攻で2年ぶりの決勝に進んだ。「9番・遊撃」の山田希翔(まれと=2年)が4安打3打点と機能した。5回2死一、二塁で左中間へ2点三塁打を放つなど4打席連続安打。9回無死満塁で押し出し四球を選んで全5打席で出塁し、「僕は塁に出ることだけを意識しています」とうなずいた。堅守を持ち味とする1メートル83の長身遊撃手。阪神などでプレーした中谷仁監督は「1メートル80を超える選手が二遊間を守っているとかっこいいし、スケールがある」と期待した。

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