西武が逆転サヨナラ! 蛭間&元山“チルドレン”躍動で渡辺監督代行が3889日ぶり本拠地勝利

2024年06月02日 05:30

野球

西武が逆転サヨナラ! 蛭間&元山“チルドレン”躍動で渡辺監督代行が3889日ぶり本拠地勝利
<西・巨>9回、サヨナラ適時打を放ちナインと喜ぶ元山(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【交流戦   西武4-3巨人 ( 2024年6月1日    ベルーナD )】 西武は1日、巨人戦で9回に逆転サヨナラ勝利。蛭間拓哉外野手(23)が同点適時打を放つと、なお2死一、二塁で元山飛優内野手(25)が右前にサヨナラ打を運んだ。渡辺久信監督代行兼GM(58)にとってはGM時代にドラフト、トレードで獲得した両者の活躍で、監督では13年10月8日のロッテ戦以来、3889日ぶりとなる本拠地での勝利。まだまだ最下位に低迷しているが、ここから巻き返す。
 昨年誕生した初孫の写真をスマホに大切に保存し、待ち受けにもしている。そんな58歳の渡辺監督代行兼GMに、“球界の家族”であるチルドレンが逆転サヨナラで現職となってから本拠地初の勝利を届けた。実に11年ぶりの本拠地での勝利後の囲み取材。忘れてロッカーに引き揚げようとして「ルーティン、忘れちゃってるよ」と笑うほど上機嫌だった。

 指揮官も「凄いゲームだった」と評した試合。1点を追う9回2死一、二塁でまずは同郷の群馬県桐生市出身で、GM専任時代の22年ドラフトで1位で一本釣りした蛭間が左前に同点打。さらに昨年12月にヤクルトからトレードで獲得し、8回の代打起用でも一発を放っていた元山が右前にプロ4年目で初のサヨナラ打を運んだ。お立ち台では蛭間が「明日もデーゲーム。蛭間(昼間)なので爆発します!」と宣言して笑いを取り、元山は「野球をやっていて良かった。叫びすぎて喉が痛い」とはにかんだ。

 指揮官にとって元山はシニアディレクター時代から視察を重ねた選手だった。佐久長聖(長野)時代に練習試合で長野県まで足を運んだ。西武ファンだった元山も「小さい頃から知っている方。オーラがある」と気づいていた。東北福祉大に進学して指名には至らずも「ヤクルトでくすぶっていた。チャンスがあれば輝く」と獲得した。

 現職となってから本拠地での初戦だった前日はGM用の駐車場に自家用車を止めて敗戦した指揮官は「負けたからこっちにした」と監督用の場所に替えていた。9回に同点打を放つ前の蛭間には先発の渡辺が浦和学院時代の同級生であることから「友達だろ!負けを消してこい」と背中を押すなど、気迫を前面に出すスタイルは前政権時代と変わらない。

 「どんどん競争してほしい。常に危機感を持ってやらなくてはいけない」と指揮官。依然、最下位に沈む選手へのメッセージは自身への戒めでもあった。(神田 佑)

 ≪球団初!元山が代打本塁打→劇打≫元山(西)が9回に自身初となるサヨナラ安打。勝利打点はヤクルト時代の21年6月22日広島戦で2回に先制右安打を放って以来3年ぶり2度目だ。また、8回には通算5本目で初の代打本塁打。代打本塁打の次打席でサヨナラ安打は21年9月7日ロッテ戦の大下(オ)以来。チームでは元山が初めてになった。

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