巨人ヘルナンデス デビュー6戦連続安打で打率.375に 美技連発は「本能に従ってボールを捕りにいく」

2024年06月02日 19:30

野球

巨人ヘルナンデス デビュー6戦連続安打で打率.375に 美技連発は「本能に従ってボールを捕りにいく」
<西・巨>9回、ヘルナンデスは適時打を放つ (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【交流戦   巨人7―1西武 ( 2024年6月2日    ベルーナD )】 巨人の新助っ人、エリエ・ヘルナンデス外野手(29=ドミニカ共和国)が2日の西武戦(ベルーナD)で来日6戦目にして初となる3安打猛打賞をマーク。守備でも2回に蛭間の右飛をスライディングキャッチする美技を披露し、チームの18日ぶりセ・リーグ単独首位浮上に大きく貢献した。
 0―0で迎えた5回、立岡の適時打でまずは1点先制し、丸の適時打で追加点。なおも2死一塁で回ってきた第3打席でヘルナンデスは中前打を放って一、二塁とチャンスを広げ、吉川のこの回3点目となる適時打を呼び込んだ。

 7回の第4打席では1死三塁の場面でチーム5点目となる右前適時打。9回の第5打席では1死三塁で右前適時打を放ち、ダメ押しの7点目。これでデビューから6試合連続安打に加えて来日初の3安打猛打賞となった。

 交流戦開幕となった5月28日に出場選手登録され、同日のソフトバンク戦(東京D)で「7番・右翼」に入って即先発出場。3回の第1打席でいきなり来日初安打を放った。

 同29日の同戦から2番に座ると、同30日の同戦では来日3試合10打席目にして待望の初アーチとなる豪快な3ラン。パ・リーグ首位を相手に0―5からひっくり返す大逆転勝ちに大きく貢献した。

 同31日の西武戦(ベルーナD)では2回にコルデロの放った右翼ライン際への飛球を豪快にダイビングキャッチ。ボールは一度収まったグラブを飛び出しかけたが、離さなかった。

 この日も猛打賞に加えて、2回に蛭間が放った右翼への飛球をスライディングキャッチするビッグプレー。これにはマウンドの菅野も思わず帽子を脱いで感謝を示し、ベンチのチームメートたちも総立ちで祝福していた。

 ヘルナンデス加入後の6試合はこれで4勝2敗。ヘルナンデスは全6試合で安打を放って打率.375(24打数9安打)、1本塁打、5打点と大活躍している。

 試合後のヘルナンデスとの一問一答は以下の通り。

 ――今日の試合の感想を。
 「初めて日本で3安打を打ったということでうれしいですし、とても感謝しています。何よりチームが勝ったのがうれしいです」

 ――広角に打ち分けた。今日の内容は。
 「常に打てる球というのをしっかり狙って待っていますので、その結果ヒットが出ましたし、何よりしっかり打点も付いて得点することができたのでそれが良かったと思います」

 ――2番に入って5試合。自分の役割は。
 「役割は監督が決めるところなので、その役割がどこであろうと監督の考え方に従って、それに応えるつもりでプレーしています」

 ――初めて対戦する投手ばかり。打てる球はどうやって見極めているのか。
 「相手どうこうというよりはしっかりストライクゾーンのなかで自分が打てるゾーンを待つということで、練習中しっかりそこを意識して打てるゾーンに来たらしっかり自分のスイングをする。それ以外に来たら当然失敗することもありますけど、野球というのは失敗することも多いので。ただ、そこで来たらしっかりスイングする。そういう思いで集中して打席に入っています」

 ――米国の投手と日本の投手で違いを感じる部分は。
 「一番の違いはやっぱりアメリカのピッチャーはストレートが多いですし、当然球速もありますし。一方、日本は球速は当然速いんですけど、日本はどっちかっていうと変化球を混ぜながら、そのストライクゾーンを大きく広く使ってくるっていう、そういう違いはあるのかなと思います。やっぱりピッチャーの投げ方によってストライクゾーンが大きくなったら当然バッター不利になりますから、そういう違いはあると思います」

 ――守備でもいいプレーが出て、菅野が凄く感謝していたが、守備に関しての意識は。
 「守備に関しては、練習の時からもそうですけれども、打球がバットに当たった瞬間からスタートを全力で切って、本能に従ってボールを捕りにいくっていうのをやっていまして、それがいい結果につながっていると思います」

 ――同じドミニカ共和国出身のウレーニャが1軍に上がってきたが、心強いか。
 「当然、同じラテン系の選手がいてくれるっていうのは心強いですし、また、彼もバッターなので、そういう意味ではやっぱり近くにいていろいろな話ができますし、試合の状況もそうですし、これからどういうふうな展開になっていくかっていう話だったりとか、日本の野球についても教えてくれました。逆に自分が彼に対してアドバイスできることはしたりもしています」

 ――出身の州が結構近い感じだが、地元の話とか?
 「家も近いっていうか地元も近いので、ドミニカのそういう話をしますけど、大体はやっぱり野球について話をしています」

 ――昨日の試合後は少し元気がなかったように見えた。切り替えるために自分で決めている決めごとはあるか。
 「やっぱり人間だというところで、当然したくないミスもしますし、そういうのをしっかり受け入れて、次の日には過去に起きたことは引きずらない、そういったところは考えています」

 【ヘルナンデスの全打席結果】
5月28日 左安、空三振、見三振
5月29日 中飛、空三振、空三振、故意四球、左安
5月30日 遊ゴロ、左本(3)、右飛、二ゴロ
5月31日 中安、中2、三併打、中飛、遊ゴロ
6月1日 三ゴロ、空三振、左安、四球
6月2日 中飛、空三振、中安、右安(1)、右安(1)
※6試合、打率.375(24打数9安打)、1本塁打、5打点

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