DeNA・牧　9回値千金ただいまV弾　前日ケガから復帰　5打席目初安打が6号ソロ

2024年06月02日 05:30

野球

DeNA・牧　9回値千金ただいまV弾　前日ケガから復帰　5打席目初安打が6号ソロ — ＜日・D＞9回、決勝弾を放ちベンチの森敬とタッチを交わす牧（撮影・高橋　茂夫） Photo By スポニチ

【交流戦 DeNA4－3日本ハム（ 2024年6月1日エスコンF ）】責任感をバットに込め、負い目を消し去った。DeNA・牧が3―3の9回に値千金の6号決勝ソロ。「感触は良かったんですが入るとは。DHで気まずかったが、結果を残すことができた。今度は先輩方にDHを譲って出たいと思いますっ！」と言って笑わせた。

　「6番・DH」で先発出場も、6回までの3打席は凡退。9回は相手の守護神の田中正が投じた151キロ直球を中堅に運んだ。5月11日の阪神戦以来、実に21日ぶりのアーチ。敵地のエスコンフィールドで「デスターシャ」を披露し、DeNAファンを喜ばせた。

　5月18日の中日戦で走塁中に「右太腿裏肉離れ」を発症。同21日に出場選手登録を外れた。2軍でイースタン・リーグなど実戦に出場することなく「ぶっつけ1軍」となった前日は8回に代打で遊ゴロ。故障前は不動の4番だったが、この日は三浦監督の「打順に関係なく自分の打撃をしてもらいたい」との配慮で6番で先発出場した。さらに故障明けでもあり、ベテラン選手の起用が多いDHでの出場。「2軍で試合に出ず1軍に戻った。結果を出さなければ」と責任を感じていた男が“一発回答”してみせた。

　リハビリ中は2軍調整中のドラフト1位・度会とも多くの時間を共有。「（1軍に昇格したら）やったりますわ」と気合十分に汗を流す後輩の姿から刺激も受けた。この日は出身地の長野県から両親を含む親族約10人が観戦。復帰5打席目の初安打が快弾となった。

　前日は延長10回に同じ3―3から森敬が決勝打を放って勝利。牧は「明日も勝って神奈川や全国に帰りましょう」と敵地を訪れたファンに呼び掛けた。（大木　穂高）